
霜降り明星の粗品がMCを務めるABEMAオリジナル番組『ドーピングトーキング』#7が10月11日から放送された。#7では九条ジョーが亡き父との再会を求めイタコの元を訪れた。
■九条ジョー「死んだ人にもう一度会いたい」
『ドーピングトーキング』は、「日常では絶対に行くことがない場所」や「絶対に交わらない人」のもとへ向かい、刺激的でスリリングな体験をしてきた芸人たち総勢40人超が、ユーモアを交えつつエピソードトークを披露するトークバラエティ番組。MCは「ABEMA」のレギュラー番組にて初MCとなる、霜降り明星・粗品が務める。
#7では「死んだ人にもう一度会いたい」――そんな想いから、九条ジョーが青森県にいる本物のイタコへ会いに行く。熱帯魚屋を経営する実家の借金が1億円以上あり、その借金が原因で両親が離婚し、父とは疎遠に。その後コロナ禍も重なり面会できないまま父は他界してしまったと九条。
18歳で芸人になる夢を明かした際には激しく衝突し、それきり言葉を交わせぬままの別れだったため、「父は僕の現状を何も知らない。芸人になって頑張ってるって、最後に言えなかった後悔がある」と語る九条は、亡き父と話せるかもしれない方法として、死者の魂を呼び出しその言葉を伝える「口寄せ」を選択。その「口寄せ」を行う、93歳の全盲のイタコ・中村タケ氏のもとを訪ねた。
料金は謝礼として一律5,000円のみで「これで亡くなった人に会えるなら安い」と実費で挑んだという九条。口寄せ本番、「必要なのは亡くなった方の名前・命日・住所だけ」と言われ、半信半疑のままスタート。すると、神棚の前で唱えが繰り返されたあと、突然「安心して暮らしているから心配しないで」と“父の声”とされる言葉が始まったと語り、スタジオは驚きに包まれる。
しかし、期待していたような「2人だけの記憶」や「父親だと特定できる情報」はあまりなく、一方的な語りが続いたと語る九条。そんななかで不意に聞こえた「賭け事するなよ」という言葉に、「僕実は、30歳でジャグラーにハマったんですよ」と明かす九条は思わずゾワっとしたと語る。以降も淡々と“あちら側”の近況を語る“声”を前にして、「お父さんの声なのかは正直わからなかった」としながらも、九条は気づけば自然に涙を流していたそう。その涙の理由を聞いた粗品も「いいドーピングでしたね」と感慨深く語り、スタジオは温かな空気に包まれた。

■囲碁将棋・文田は8年前に酷評されたライターを訪ねる
囲碁将棋・文田は、“お笑いルポライターtakahiro”に接触。SNSでの賞レース予選の採点がかなり的を射ており、プロの芸人からも注目される存在。だが囲碁将棋は8年前に酷評を受けており、今回そのポストの真相を聞くべく本人を直撃する。
会ってみるとtakahiroはムキムキの筋肉質な体型で、普段は会社員として働き、社内では一切お笑い好きを出していないそう。一方SNSで顔出ししていることについて文田が「(会社に)バレません?」と尋ねると、takahiroは「メガネかけてるので大丈夫です」と答えたそうで、そのあっさりとした回答に、スタジオはたちまち笑いに包まれる。
また、ルポ活動を始めたきっかけについては、2001年の『M-1グランプリ』予選から毎年大会を追い続けるなかで、「ウケていたのに予選で落ちる芸人に“よかったよ”と伝えたかったから」という回答が。特に、ブレイク前のスリムクラブを見て火が付いたそうで、そのtakahiroの秘めた情熱に文田も「素敵な動機だった」と感心の言葉を述べた。
いよいよ8年前の酷評について切り出すと、takahiroは「実は囲碁将棋のことが好きだった」と告白。基本的に単独ライブなどへは行かず賞レースの予選しか会場へ足を運ばないというスタンスのなか、唯一囲碁将棋の単独ライブだけは行ったことがあったそうで、期待していたがゆえに、思わず感情的に酷評してしまったとのこと。それでも、「お笑いルポライターとしての採点基準があるため合格ラインの80点をつけた」と、ルポライターとして冷静に評価した背景も明かされた。


