
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、20代男子の恋愛事情を描く『幸せになりたいマサムネ君』をピックアップ。
本作は、SNSを中心に「マサムネくん沼すぎる」「男の子の頭の中を覗いている気分」などそのリアルさが読者から大きな反響を集め、さらに2026年7月7日(火)よりドラマ放映がスタートするなど、いま注目の話題作。この記事では作者・ヨネマイさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
■20〜30代から“共感”続出 大人の恋愛群像劇が話題

自己肯定感が低い26歳の売れない作家・マサムネには、もうすぐ付き合って10年になる彼女・モモカがいる。しかし、最近彼女の様子がおかしいことに気付く。
モモカのよそよそしい態度に「もうすぐフラれるのでは」と思い落ち込んだマサムネは、出版社の編集長・中田に誘われるがまま相席バーに向かう。そこで出会った女性と関係を持ってしまい…。
マサムネの優柔不断さやズルさから三角関係へと発展していく大人の恋愛群像劇に、20〜30代から共感が相次いでいる本作。読者からは「人間の生々しい部分がめちゃくちゃリアル」「現実だったら許せないのになぜか同情できてしまう」「みんな幸せになってほしい」など読者からの声が多く寄せられ話題となっている。
■「経験した感情の動きを忘れたくない」作者・ヨネマイさんが語る創作の背景とこだわり

――『幸せになりたいマサムネ君』を創作したきっかけや理由がありましたら教えてください。
作者自身が10代20代の頃に経験した感情の動きを忘れたくないなーと思って描きました。ただ漫画なので創作部分がかなり多く、自分の実際の記憶が漫画内の出来事に塗り替えられて、結果忘れちゃうような気がしています。
――“不器用でズルい、だけど純粋”なリアルすぎる大人の恋愛物語がSNS上で読者の共感を集め話題となり、今夏ドラマ放映が決定しましたが、ドラマ化の話があったときのヨネマイさんの率直なご感想を教えていただけますか?
「やっと来た!」って思いました(笑)。
まだ連載が決まる前の企画打ち合わせの時に、担当編集さんが「これ絶対ドラマ化目指せると思うんですよね〜!」と言ってくれたんです。私も(文藝春秋の編集者の方がそう言ってくれるってことは本当にイケるんじゃない…?)って期待しちゃってましたね。
――主人公・“マサムネ君”のキャラクターを作り上げるうえで意識している点やこだわっている点があれば教えてください。
男の人が実際にやる行動をたくさん盛り込もうと意識しています。作者自身が男の人にされて印象に残ってる言動もたくさん描き残しましたよ。その結果、読者の人も「マサムネ君は自分の彼氏に似てる!」とか「元カレに似てる」「夫に似てる」「セフレに似てる」と共感してくれているみたいです。「似てるから好き」「似てるからムカつく」、両方の意見が届きます。
――本作では、登場人物たちのリアルで繊細な感情描写が印象的です。物語を進めていく際に特に意識している点や「ここを見てほしい」というこだわりはありますか?
作者自身が経験したことのある感情の動きと、自分と違う性格の知人(家族や友達)が話していた価値観や感情を両方描き込むように意識しています。
“性格や価値観やライフステージが違う人達が恋愛関係になると、どのようにすれ違ってしまうのか?”を1つの現象として見てほしいです。
――本作の中でヨネマイさんにとって特に思い入れのあるシーンやセリフがあれば教えてください。
11話の後半に10ページほどずーっとマサムネ君の心理描写が続くシーンがあるんです。長い心理描写なんですが、マサムネ君が途中で『いや違うか…』って自分の本当の気持ちを正当化…というか上書きしていることに気づくんです。頭の中で自分自身に言い訳をしているというか。
感情を言語化しているうちに本質がズレていく現象は作者自身もかなり身に覚えがあるので、このシーンに描き残せて良かったです。
――最後に作品やドラマ放映を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
この漫画を描いてる最中ずっと作者の頭の中では実写映像が浮かんでました。ドラマ化されたことで、読者&視聴者の皆さんにもよりリアルな恋愛ストーリーを感じていただけるんじゃないかと期待しています!ぜひ楽しんでください!

