二郎さんとツキミさんは、結婚して2年が経つ夫婦。互いに毒親のもとで育ち、子どもを愛せる自信がない二郎さんとツキミさんは「DINKs=子どもを持たないことを選択した夫婦」として、「子どもは絶対につくらない」と誓っていました。しかし、二郎さんは母親からの孫催促や同僚の出産報告にプレッシャーを感じ、精神的に追い込まれていました。
ある日、実家で開かれた親戚の集まりにひとりで参加した二郎さん。「実はDINKsなんだ!」「子どもを愛せる自信がない」と打ち明けますが、親戚や幼いころに唯一心の支えだった祖父に拒絶され、母親からも「親不孝者!」などと無神経な言葉で責め立てられてしまいます。
精神的に追い詰められた二郎さんは、ツキミさんに「子どもをつくらないと」と泣きながら懇願。ツキミさんがどうにか二郎さんを落ち着かせようとしていると、義母から電話がかかってきます。
「息子を洗脳しやがって!」と、声高になじる義母に耐えかねたツキミさんは途中で電話を切りますが、話を聞いていた二郎さんは「ツキミが産んでいれば、俺がこんなに責められることもなかったのに!」とツキミさんを責め、錯乱状態になるのでした。
子どもをつくりたくない理由はほかにも…









ツキミさんが子どもを産めない理由は、親からの虐待以外にもありました。
幼いころ醜い顔だと母親からバカにされ続けてきたツキミさん。整形で美しい顔を手に入れましたが、整形前の自分と似た顔の子どもが生まれたら……という恐怖感から、どうしても子どもがほしいと思えないのでした。
過去のトラウマから、子どもをほしいと思えずにいるツキミさん。自分の子どもの顔を醜いと嘲笑う母親の気持ちは理解できませんが、その言動がツキミさんの人生に暗い影を落としたことは、間違いないでしょう。
親から容姿を否定された記憶は、大人になってからも子どもを苦しめ続けることがあります。「親だから何を言っても許される」と思うのではなく、子どもが自信をもって生きていけるような声かけを大切にしたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ

