
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は第4回コミックエッセイ描き方講座でグランプリを受賞した今じんこさんに注目し、オーバーラップより出版された『学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで』をご紹介しよう。

同作は、突然「学校に行かない」と宣言した小学生の息子と母である今じんこさんの様子を描いたコミックエッセイ。以前今じんこさんのX(旧Twitter)に一部のエピソードが投稿されると、合計約1500ほどの「いいね」が寄せられている。そこで作者の今じんこさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■「学校に行きたくない」と宣言する息子に向き合う母親

5月のある日、小学校に入学したばかりの息子・もっちんは、突然「明日学校 行かない」と宣言。今じんこさんが理由を聞くと、運動会の練習で失敗して先生に怒られたことが嫌だった様子。「失敗は恥ずかしいことじゃない」など励ましたものの、もっちんは翌日を迎えても登校を嫌がってしまう。
それでも何とか学校まで送って登校させる今じんこさん。そして、もっちんが学校から返ってくると、意外と平気な様子で「楽しかった」と前向きな感想も言うほど。これで安心できるかと思いきや、もっちんは「でも学校 行きたくない!」と言い、翌日以降も毎朝大泣きしてしまい…。
読者からは「考えさせられる漫画」「似た状況なので勇気をもらえた」などの声が上がっていた。
■お気に入りのセリフは小児科の先生の「休んだっていいよ」

――『学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
インスタグラムで長男の不登校の漫画を発信したら反響がすごくて、不登校の偏見に悩んだり孤独を感じている親子の多さを実感しました。
長男が本が好きで「本は出さないの?本はすごいよ、かーちゃんのファンの人以外にも届くんだよ!」という言葉に背中を押され、たしかにそうだ、と思い書籍化を目指しました。
書籍にするために、はちみつコミックエッセイが主催する「コミックエッセイ描き方講座」を受講し、グランプリをいただいたことで書籍化の道が開けました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
1、2話の序盤は、私自身が不登校に対して無自覚な偏見だったり固定観念が強い時期です。「そのうち慣れて学校行けるようになるだろう」とどこか楽観視しながら、立ち行かなくなってイライラしていく様子を描いています。あまり深刻なトーンにならないようにギャグ混じりで描いているので注目して欲しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
1話で初めて行き渋りの相談をした小児科の先生に、あっけらかんと「休んだっていいよ」と言われるシーンです。
無責任に言うなと感じる方もいるかもしれませんが、たくさんの子どもを見ていて信頼できる先生のあっさりした返答は、本当にものすごく大きな転機だったと思います。かといって私は「行かなくていいんだ」とスッと聞き入れられたわけではないのですが、気が張っていた心がホッとしました。
最初に相談した先で「お母さん!問題ですよ!学校は行かせないとダメですよ!」なんて言われてたら、我が家はどうなってたんだろうと思います。全く別の、悲しいストーリーになっていたかもしれません。
――今後の展望や目標をお教えください。
漫画や仕事の展望はとくに思いつかないのですが、引き続き子どもたちと仲良く楽しく過ごしたいなと思ってます。中2と小5になった息子たちは今も変わらずめちゃくちゃ可愛いので、一緒に過ごせる日々を大事にしたいです!
――読者へメッセージをお願いします。
もう長男も中2になり自立に向かっているので、改めてこの本を読むと、思い出して切ないというより「この頃のもっちん超かわいい~!」という気持ちになります。不思議です。本一冊で最後まで読むとホッとできると思うので、ぜひお手に取ってもらえると嬉しいです。
SNSはインスタグラムをメインに漫画発信しているので、そちらもよかったら見ていってください。

