小池栄子がデキる元暴力団対策係の警部補に 被害者家族に静かに寄り添う姿に「かっこいい」の声が続々<さよならノワール>

小池栄子がデキる元暴力団対策係の警部補に 被害者家族に静かに寄り添う姿に「かっこいい」の声が続々<さよならノワール>

クールだが優しさに満ちた犯罪被害者支援室の警部補を演じる小池栄子
クールだが優しさに満ちた犯罪被害者支援室の警部補を演じる小池栄子 / (C)フジテレビ

小池栄子が主演を務めるドラマ「さよならノワール」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第1話が7月7日に放送された。暴力団対策係刑事から被害者支援室に異動した夏海(小池)。クールだが、力強く被害者家族に寄り添う姿に視聴者から感嘆の声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)

■犯罪被害者支援室に焦点をあてた警察ヒューマンドラマ

本作は、警察の「犯罪被害者支援室」にスポットを当て、犯罪被害者や遺族らが再び人生の歩みを進めることができるように寄り添い、初動としての支援をしていく警察ヒューマンドラマ。

主演の小池は、元暴力団対策係の刑事で、ある事件を機に新設された犯罪被害者支援室に異動になった黒木夏海を演じる。その夏海の相棒となる、犯罪被害者支援室に派遣の支援員としてやって来た心理学者の白石絵梨子役を北香那が務める。

被害者に対等かつ親身に寄り添うことができる夏海に対し、知識はあるがうまく被害者とコミュニケーションをとることができない絵梨子。異なる人生を歩んできた女性2人が互いを助け、足りない部分を補いながら犯罪被害者たちを癒していく。

■元暴力対策係の刑事だった夏海と心理学者の絵梨子がバディに

冒頭、餃子をほおばる夏海に、絵梨子が話し掛ける。「あのう、何てお呼びすればいいでしょうか?」。“黒木さん”でいいのか、“黒木警部補”とすればいいのか、悩む絵梨子に、夏海は「なっちゃんで」と答えた。それは夏海いわく「なんでもいいってこと」で、呼び方など取るに足らないこと。一方、絵梨子はまばたきの回数が多く、少なからず緊張しているようだった。

最初に確認しておきたいという絵梨子に、「先生、カウンセリングじゃないんだから」と夏海が言うと、絵梨子は「先生…先生はやめてください」と吹き出し、「公認心理士の資格を持っているとはいえ、まだまだ駆け出しですから」と続けた。すると、夏海は「自意識過剰」とピシャリ。「私たち警察職員と区別するために、心理職は先生と呼ばれることが多いの。とりあえず“先生”って呼んどけってやつ」ということだからだ。

始まってすぐに浮かび上がってきた夏海と絵梨子、2人のキャラクター。小池と北の会話劇の秀逸さに、その後の展開に期待値が上がった。

■夏海が絵梨子に「邪魔」と言い放つ

さっそく事案が発生し、夏海は絵梨子を連れて現場に向かう。そこは火災が起き、店主の小西悠介(柳下大)が死亡したラーメン店。黒焦げになった店内には、悠介の妻・さくら(北乃きい)がぼう然と座り込んでいた。

さくらに会う前に夏海が絵梨子に「力になろうなんて思い上がりはナシで。そんな簡単に力になれるもんじゃないから」と助言した。「犯罪に遭った人は目に見える傷がない場合でも大きな心理的ダメージを受けてる。見えない血を流してる。それを止めるのが私たちの仕事」なのだと。

しかし、さくらが少しずつ夫とのことや店のことを話し始めた矢先、絵梨子の不用意な発言で怒らせてしまう。さくらの後を追おうとする夏海に絵梨子もついて行こうとするが、夏海は「先生はいい。邪魔」と言い放った。

多くを語らずに、さくらを静かに見守り続ける夏海。一方、絵梨子は自分が所属する帝都大学心理学部の教授・五十畑(岡部たかし)の元へ。夏海に「邪魔」と言われたことが不可解だと相談した。五十畑は「君のミスによって被害者が傷つくのを防いだんだよ」と答えた。

「不本意」だと納得がいかない夏海に、五十畑は続けた。「君は知識がある。積極的にアプローチする技術もある。ただ、解決を焦るあまり、相手を追い詰めてしまう」と、これまでクライアントや同僚とうまくいかなかった絵梨子の欠点を指摘した。

その欠点を自覚する絵梨子は「その分、勉強しました」と言い放ち、支援室への2年の派遣が終わったら被害者支援についての書籍を出そうと思っていると明かした。「売れれば、社会的意義がありますよね」。絵梨子のしたたかさがのぞいた。

■夏海が語る「被害者にとって人生最悪の数日間のパートナー」であること

その後も絵梨子は、よかれと思ってした生命保険の話題でさくらを怒らせてしまった。また、事件当日のアリバイが崩れたことや、多額の生命保険がかけられていたこと、さくらが夫に「死ね」と言ったことなどが分かると、夏海との会話の中で絵梨子はさくらを呼び捨てに。夏海は、すぐさま「彼女は被害者家族だよ。被疑者じゃない」と叱った。

疑われたさくらが強行犯係の刑事・中谷(味方良介)、鴨居(岡山天音)の取り調べを受けることになると、夏海は同席。「事情聴取は強制ではありません。つらくなったら、これを上げて合図してください」と、さくらの部屋にあった手ぬぐいを差し出した。

投げやりになって「私が殺した」と発言したさくら。だが、同時に手ぬぐいを振った。かつては被疑者を追い詰める側だった夏海だが、今は疑いがあっても「シロだったらどうする」と中谷に言うほどに、あくまでもさくらを被害者家族として寄り添うのだった。

支援室に場所を移すと、「バッカじゃないの。私なんかの味方して」とさくら。ポツリポツリとけんかしたときのことなどを話し始めると、暴力団対策係の河口(眞島秀和)から夏海に連絡が入り、悠介の死に関わった人物が判明した。その人物を調べるように言ったのは、夏海。さくらの話を聞いている中で、疑わしいと思ったのだ。

河口は「お前、まだ十分、刑事だな」と言った。かつて暴力団対策係の班長を務めていた夏海の捜査能力は衰えなどしていなかった。

ラストは再び絵梨子と2人での食事シーン。「どうしてずっと小西さんの味方でいられたんですか?」と絵梨子に問われた夏海は、「私たちは被害者にとって人生最悪の数日間のパートナー。闇の中から救い出せなくても、せめて無条件に味方でいたい」と語った。被害者家族に寄り添う力とともに捜査の力もある夏海。新しい警察ドラマの面白さのポイントになりそうだ。

SNSには夏海を演じた小池に対して「かっこいい!」「良すぎる」との反響が続々と上がった。「熱いけど冷静な感じがいい」「こういう抑えめな役新鮮」「メロい」などの声もあり、今後への期待をふくらませた。

また、絵梨子も「邪魔」と言われるばかりの存在ではなかった。他に犯人がいるとしても、自分を責めるさくらに、心理学の知識で心を落ち着かせたのだ。名字では“黒・白”のバディとなる夏海と絵梨子。2人がどんなケミストリーを見せていくのかも楽しみだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部




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