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草なぎ剛が誕生日 憑依型の演技で魅了し続ける“各年代に代表作がある”実力派俳優…仲野太賀の兄役でも存在感発揮

草なぎ剛が誕生日 憑依型の演技で魅了し続ける“各年代に代表作がある”実力派俳優…仲野太賀の兄役でも存在感発揮

草なぎ剛
草なぎ剛 / ※ザテレビジョン撮影

俳優・歌手・タレントとして活躍する草なぎ剛が、7月9日に52歳の誕生日を迎えた。国民的アイドルとして長年お茶の間に笑顔を届け、音楽活動、ドラマ、バラエティー番組と幅広く活躍。特に芝居の面では、2020年に公開された映画「ミッドナイトスワン」では「第44回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞するなど、記録にも記憶にも残る名優として長いキャリアを歩んでいる。今回は“各年代に代表作がある”草なぎの俳優としての活動を中心に、彼の魅力を伝える。(以下、出演作のネタバレを含みます)

■アイドルと俳優の二足のわらじで出演作をヒットへ導く

1974年7月9日生まれの草なぎは、1987年に事務所に入所し、1991年にSMAPのメンバーとしてメジャーデビューを果たす。国民的アイドルグループとしてお茶の間の人気を獲得していく一方で、俳優業も並行して力を注いだ。

SMAPのことを知っていて、彼らの楽曲を一度も聴いたことがない人はほとんどいないだろうが、草なぎのことを知っていて彼の出演するドラマを一度も見たことがない人もまた、ほぼいないのではないだろうか。それぐらい、どれを挙げればいいか迷う“代表作多数”の役者だ。

1990年代には初期の代表作に数えられるドラマ「いいひと。」(1997年、フジテレビ系)で初主演。周りの人の幸せが自分の幸せだと考える、まれにみる“いいひと”北野優二を爽やかに演じ、「第13回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の主演男優賞を受賞した。

2000年代にはドラマ「フードファイト」(2000年、日本テレビ系)にて、闇の大食いバトル=フードファイトでひそかに賞金を稼ぎ、自分が育った孤児院の経営難を救おうと奔走する清掃員・井原満を演じた。同作では、強敵相手に満が堂々と大食いバトルに励む姿も心を揺さぶるものだったが、満が放つ「俺の胃袋は宇宙だ!」という印象的な決めゼリフは、ドラマを知らなくても多くの人が耳にしたことがあるフレーズだろう。

ちなみに本人も気に入っていたようで、近年も他局のバラエティー番組や自身のYouTubeチャンネルでそのフレーズを使用しており、「ドラマの新作をやってほしい」旨のコメントを残している。

■新たなる代表作「僕シリーズ」3部作で主演

2003年には映画「黄泉がえり」や、脚本家・橋部敦子氏とタッグを組んだ「僕シリーズ」3部作の1作目となるドラマ「僕の生きる道」と大ヒット作に出演。特に「僕シリーズ」は草なぎの俳優としての評価を決定づけたシリーズと言っても過言ではなく、彼の繊細な演技が高く評価された人気作だ。

続く2作目の「僕と彼女と彼女の生きる道」(2004年)、3作目「僕の歩く道」(2006年、全てフジテレビ系)まで、難しい社会問題をテーマに、草なぎは重い病気や障害、家族との確執を抱える役柄をそれぞれ演じており、その徹底的な役作りや表現力の高さが絶賛された。

また同年代には、香取慎吾が主演を務めた大河ドラマ「新選組!」(2004年、NHK総合ほか)で、徳川幕府海軍副総裁の榎本武揚役として出演。大河ドラマデビューを果たした。

さらに2010年代になると、裏切りや挫折でどん底に落ちた主人公が壮絶な復讐(ふくしゅう)を遂げる様をスリリングに描いた「戦争シリーズ」が放送され、草なぎはいわゆる“ダークヒーロー”を演じる。

第1作の「銭の戦争」(2015年)では、タイトル通り“銭”の復讐をテーマに、父親の借金のせいで人生を狂わされてしまう元エリート証券マンの白石富生を熱演。金に苦しめられた男が、金貸しとなって非情な社会に復讐していく爽快感あるストーリー展開と、穏やかなイメージが強かった草なぎとの“ギャップ”に魅力を感じる声も多く寄せられた。

その後、2017年「嘘の戦争」、2023年「罠の戦争」(3作ともにフジテレビ系)と続き、脚本家・後藤法子氏とのタッグでシリーズ化された。
草なぎ剛
草なぎ剛 / ※ザテレビジョン撮影


■「ミッドナイトスワン」での演技が高く評価される

2018年には2週間限定で劇場公開し、約28万人を動員した新しい地図の3人が主演の映画「クソ野郎と美しき世界」に出演。4本のオムニバスで構成される中で、草なぎは爆笑問題・太田光がメガホンをとったエピソード3「光へ、航る」の主人公を演じた。

そして2020年代になると、映画「ミッドナイトスワン」での演技が大きな注目を集めた。順調に俳優としてのキャリアを積み上げ、“憑依型俳優”とも呼ばれるようになった草なぎだったが、本作で演じたトランスジェンダーの凪沙は、過剰な演出がなく、ありのままの佇まいで凪沙という1人の人間の感情を表現。自然体な演技が多方面から評価され、草なぎは「第44回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を獲得した。

また、俳優の松尾諭が自らの波乱万丈な“すっごい実話”のサクセスストーリーを基に描いたエッセーをドラマ化した「拾われた男」(2022年、NHKBSプレミアム/ディズニープラスで配信中)では、放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」での“賢弟”役も光る仲野太賀が演じる主人公・松戸諭の兄で、アメリカ在住の武志を好演。諭のライフストーリーを軸に話が展開されていく中、武志が病で倒れてしまったことを機に諭と15年ぶりに再会した様子も描かれた。

幼い頃は大好きな兄を追い掛けていた諭だったが、大人になるに連れて疎遠になってしまった。疎遠になって以来兄を煙たがっていた諭の一方で、武志はアメリカで暮らしながらも俳優として頑張っている弟に尊敬の念を抱いていた。それぞれの思いを抱えた状況で、突然の再会を果たした兄弟同士の絶妙な距離感や空気感を、草なぎは初共演の弟役・仲野との掛け合いで見事に表現した。

2021年には「青天を衝(つ)け」の徳川慶喜役で17年ぶりに大河ドラマに出演。「最初から最後までつかみどころがない人物だった」という慶喜を見事に演じ、「第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」助演男優賞、「第59回ギャラクシー賞」でテレビ部門個人賞を受賞した。

2023年には連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)で“朝ドラ”初出演、2025年には世界配信の映画「新幹線大爆破」への出演も話題になるなど、表現の場を広げ続けている草なぎ。

さらに、2026年6月27日からは新しい地図による8年ぶりの劇場映画「バナ穴 BANA_ANA」が公開中。年齢を重ねてもエンターテイナーとして常に進化し続ける彼のこれからの飛躍に、期待は膨らむばかり。そんなスターの誕生日、実に「快なり!」だ。

◆文=suzuki

※草なぎ剛のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記



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