二郎さんとツキミさんは、結婚して2年が経つ夫婦。互いに毒親のもとで育ち、子どもを愛せる自信がない二郎さんとツキミさんは「DINKs=子どもを持たないことを選択した夫婦」として、「子どもは絶対につくらない」と誓っていました。しかし、二郎さんは母親からの孫催促や同僚の出産報告にプレッシャーを感じ、精神的に追い込まれていました。
ある日、実家で開かれた親戚の集まりにひとりで参加した二郎さんは、「実はDINKsなんだ」「子どもを愛せる自信がない」と打ち明けます。しかし、親戚や大好きな祖父に拒絶され、母親からも無神経な言葉で責められ、ますます追い詰められてしまいます。
帰宅後、二郎さんはツキミさんに「子どもをつくらないと」「ツキミが産んでいれば、俺が責められることもなかったのに!」と錯乱状態に。
その晩、ツキミさんは悪夢にうなされます。実は、幼いころから母に容姿をバカにされ続け、整形をした過去がありました。二郎さんはその過去を受け入れてくれましたが、ツキミさんは自分に似た子が生まれることを恐れ、子どもを望めずにいたのです。
翌日、気を取り直して、1児の母であるA子と3児の母であるB美に会ったツキミさん。しかし、友人たちは「子どもつくらないの?」「子なしは暇でうらやましい」など、無神経な言葉を繰り返します。我慢の限界を迎えたツキミさんは、自分たちがDINKsであることを打ち明けますが……。
告白に対する友人たちの反応は…










「私たちは子どもはつくらないって決めてるから、あんまり聞かないでほしい」というツキミさんの告白に対し、「とりあえず産んでみたら」と軽く返すA子。整形や虐待を受けていた過去から子どもをつくりたくないことを説明しますが、A子はデリカシーのない発言を続けます。
「貧乏でも不妊でも病気でもないのに、幼稚すぎるんじゃない?」
「結婚したら子どもをつくるのが普通でしょ」
「子どもをつくらないとか、結婚した意味ないじゃん」
子どもを持たない選択を全否定され、絶句するツキミさんなのでした……。
友人たちは、子どもを持つ夫婦の先輩としてアドバイスをしているつもりなのかもしれません。しかし、自分たちの価値観を押しつけることで、ツキミさんを傷つけていることには気づいていないようです。
A子やB美のように、頑なに意見を曲げようとしない相手と付き合い続ければ、ツキミさんの心はどんどんすり減ってしまいます。自分の心を守るためにも、無神経な発言を繰り返す友人たちとは、少し距離を置くのが賢明かもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ

