「てんかん」は、決して珍しい病気ではなく、早めの診断と治療が大切な疾患だそうです。そこで、決して珍しい病気ではないてんかん、放置しておくとどうなるのか、「あたまと内科のうえだクリニック」の上田雅道先生に解説してもらいました。

監修医師:
上田 雅道(あたまと内科のうえだクリニック)
福島県立医科大学医学部卒業。名古屋掖済会病院脳神経内科、豊橋市民病院脳神経内科、名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学、中部ろうさい病院神経内科医長を経て、あたまと内科のうえだクリニック院長に。医学博士。日本神経学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、愛知県難病指定医、麻薬施用者免許、日本頭痛学会会員、日本認知症学会会員。
編集部
てんかんの人は多いのですか?
上田先生
てんかんは決して珍しい病気ではなく、約100人に1人が発症するといわれています。全年齢で発症する可能性はありますが、特に小児と高齢者に多くみられます。高齢化に伴い、脳卒中や認知症に関連したてんかんの患者数も増加傾向にあります。
編集部
そもそも、なぜてんかんになるのですか?
上田先生
てんかんの原因はさまざまです。先天的な脳の異常、脳卒中や頭部外傷の後遺症、脳腫瘍、感染症などが原因となることがあります。また、遺伝的な要因が関与する場合もあります。一方で、明確な原因が特定できないケースも少なくありません。
編集部
てんかんを放置するとどうなりますか?
上田先生
てんかんを放置すると、発作の頻度が増えたり、発作が重くなったりすることがあります。発作中の転倒、運転中や入浴中の発作による事故や溺水のリスクも高まります。また、発作を繰り返すことで脳にダメージが蓄積し、認知機能が低下することもあるため、早期発見と適切な治療が重要です。思い当たる症状がある人は、医療機関に相談することをお勧めします。
編集部
病院ではどんな検査をしますか?
上田先生
まず、問診で発作の様子や頻度を詳しく聞き取りします。その後にCTやMRI検査で脳の異常がないかを調べます。血液検査で発作を起こす原因がないか調べ、脳波検査で脳の電気活動を測定し、てんかんの特徴的な波形が見られているかを確認します。場合によっては、長時間の脳波モニタリングをおこない、発作のタイミングを詳しく観察してその発作がてんかんによるものか、それ以外の原因(心因性など)によるものか見分けることもあります。
※この記事はメディカルドックにて<増加する「てんかん」 治療せず放置するとどうなるかご存じですか? 早期治療の重要性を解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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