「かわいいねぇ」が耳障り!?赤ちゃんのオムツ替え時の“声かけ”めぐりSNS賛否! 疲弊する母親たちの「見えない負担」浮き彫りに

「かわいいねぇ」が耳障り!?赤ちゃんのオムツ替え時の“声かけ”めぐりSNS賛否! 疲弊する母親たちの「見えない負担」浮き彫りに

発端はSNSの“ささやかな不満”

 2025年10月、SNS上で子育てを巡る一つの投稿が大きな波紋を呼びました。ある保護者がSNS上で「オムツ替え室で赤ちゃんに話しかけてる親が苦手」と投稿したのです。この“ささやかな不満”はX(旧Twitter)などで瞬く間に拡散され、1万件以上の「いいね」やリポストを記録し、育児中の親たちの間に賛否両論を巻き起こしました。

 投稿者が「苦手」とする背景には、子育てに伴う精神的な疲労があります。公共のオムツ替え室という、狭く密閉された空間で聞く、親が赤ちゃんへ向ける「かわいいねぇ」「替えようね」といった明るい声かけが、睡眠不足や孤独感から疲弊している投稿者にとって、かえってストレスになると吐露しました。

 背景にあるのは、育児書や専門家が推奨する「理想的な育児」へのプレッシャーではないでしょうか。言語発達や安心感を促進するために声かけが奨励される一方で、ワンオペ育児などで心身ともに追い詰められた親は、「自分の声かけが下手で罪悪感を抱く」といった状態に陥りがちです。投稿者自身も「周囲の声がうるさく感じる」と追記しており、この正直な叫びが多くの保護者の共感を呼びました。

「耳障り」「教育に必要」…X上で真っ二つに割れた議論

 この投稿を受け、X上では激しい賛否の議論が繰り広げられました。

 投稿に賛成する人々は、疲労時の「耳障りさ」を強調し、公共空間での配慮を求めます。

「家では声かけるけど、公共スペースでは静かにしてほしい。授乳中、赤ちゃんの集中が乱れる」
「無理派。公共の場で聞くの疲れる。家と分けて考えよう」
といった、空間の特性を指摘する意見が目立ちます。

 中には「新生児期の余裕ない時に『オムツ替えようね』なんて強要されるの嫌」と、声かけを指導書通りに行うことへのプレッシャーを吐露する声もありました。これらの意見は、子育ての「見えない負担」を共有し、互いの苦労をねぎらう側面も持っています。

 一方、声かけを擁護する反対派は、その教育的価値を主張します。

「保育士だけど、話しかけると赤ちゃんが『気持ちいい』と学ぶ。情緒面で差が出る」
「言語習得に必要。家でも外でも声かけないとどうやって言葉覚える?」
といった、科学的な根拠や発達の必要性を挙げる声が多く寄せられました。

 また、「赤ちゃんのためになる」といった、親の愛情表現としての声かけを肯定する意見や、「苦手なら仕方ないけど、赤ちゃんの語彙向上に良い事尽くめ」と、投稿者の自由を認めつつも声かけを推奨する意見も見られました。

配信元: LASISA

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LASISA

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