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店員すら首をかしげる“謎の魚”→買ってみたら…… 思わぬ光景に「初めて見ました」「海は面白いですね!」

店員すら首をかしげる“謎の魚”→買ってみたら…… 思わぬ光景に「初めて見ました」「海は面白いですね!」

 市場で謎すぎる魚と遭遇し、さばいて食べてみた動画がYouTubeで話題です。投稿は記事執筆時点で61万2000回以上再生され、6100件を超える高評価を獲得しています。

 動画を投稿したのは、さまざまな海産物をさばいて調理する様子をYouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」で公開しているかねこさん。以前には、市場で見つけた巨大なアカマンボウや、“おなかパンパン”のアンコウをさばく様子が話題になりました。

 今回話題を呼んでいるのは、市場で遭遇した珍しい魚と二枚貝をさばいて食べてみた様子です。かねこさんが動画を撮影する目的ではなく、プライベートで市場に行ったところ出会ったという、謎すぎる魚と貝とはどんなものなのでしょうか……。

 かねこさんが出会ったのはウマヅラハギに似ているけれどウマヅラハギではない、カワハギの仲間だと思われる2匹の謎の魚です。これまで多種多様な魚をさばいてきたかねこさんも初めて見たという謎すぎる魚は、とりあえず2匹とも購入することに。

 魚のプロである店員さんもキビレカワハギっぽいと思いつつもヒレが黄色ではなく、ウスバハギとウマヅラハギの間のように見える謎すぎるその姿に、魚種をはっきりと断言できないようです。

 そこで比較用として、普通のウマヅラハギも購入しておこうと別のお店に向かうかねこさん。すると他のお店では見たことがない、これまた謎すぎる貝を発見。こちらも購入してスタジオに移動し、さばいてみることにしたのでした。

 スタジオに到着したところで早速、謎の魚と謎の二枚貝を観察することに。まず購入してきた2匹の魚を観察してみると、どうやらオスとメスが1匹ずつのようです。かねこさんによると普通のウマヅラハギも体がシャープな方がオス、幅広い方がメスなのだとか。

 続いて比較用に購入したウマヅラハギと並べると、目の大きさや第一背鰭棘(せびれきょく)の位置が異なることがわかります。体の色もかなり違うように見えますが、ウマヅラハギは今回購入した青っぽい個体だけでなく、謎の魚と同じように茶色っぽい個体もいるので、あまり気にしなくてもよさそうです。

 この魚の正体は魚に詳しい人に聞いたり、自身であれこれと調べたりした結果、店員さんが話していた「キビレカワハギ」というカワハギの1種だということが判明。

 キビレカワハギは第一背鰭棘の付け根に黄色い膜があることが特徴的な魚で、1990年代までは小笠原諸島や琉球列島でしか確認できていませんでした。しかし現在では温暖化や海水温の上昇を背景に、相模湾や東京湾でも見かける機会が増えているようです。

 続いて競り場では宮城県で獲れたスダレガイと言われていた、謎の貝を観察していきます。実はかねこさんが住んでいる愛知県ではスダレガイはアケガイという身が赤くて小さい貝のことを指すため、スダレガイではないと思っているのだとか。

 こちらの貝についてはかなり調べたけれど断定できるほどの情報がなく、恐らく「エゾワスレガイ」ではないかとのこと。エゾワスレガイは北海道や東北太平洋側などでまれに目撃されるマルスダレガイ科の二枚貝で、ウバガイ(ホッキガイ)の漁に混ざることがあるようです。その身はうま味が薄く、熱を通すと硬くなるとされていますが全体的に情報が少ない、非常に珍しい貝でした。

 この後は謎まみれのキビレカワハギとエゾワスレガイをさばき、キビレカワハギはお刺身に、エゾワスレガイはお刺身と浜焼きにして、生食と加熱で食味がどのくらい変わるのか確認していきます。

 まずは体が大きい、メスだと思われるキビレカワハギを普通のカワハギと同様にさばいていきます。頭を落とすと小さめながらキレイな肝と卵が出てきましたが、胃袋の中にも大量の何かが入っています。そこで恒例行事である「胃袋チェック」として胃の中身を取り出すと、30匹ほどの子イカと海藻が入っていました。なお胃袋の内容物に臭いはなく、かなり新鮮な状態でした。

 続いてメスよりもやせているオスのキビレカワハギもさばくと、かなり小さな肝と白子が入っていました。さらにウマヅラハギもさばいて並べてみたところ、種類や性別の差か、はたまた個体差か不明ですが、その肝には大きさや色にかなりの差があったのでした。

 次にエゾワスレガイを開けてみたところかなりの量の砂を噛んでいて、中から大量の海水も出てきました。身の色はややピンク色で、ホッキガイやアケガイとも違う不思議な見た目をしています。

 また調理中にとめどなく砂が出てくるので、どうやら砂を吐かないタイプの貝のようです。もし購入することがあれば、貝を開けてから調理した方がよさそうですね。

 そんなエゾワスレガイのさばき方はホッキガイと同じで、ホッキガイのようにワタは取りやすいけれど、さばく中でやはり「ホッキガイと似ているけれど違う」とかねこさんは感じたそうです。

 再度キビレカワハギの調理に戻り、さばいていきますがその身はかなり水っぽい様子。比較用のウマヅラハギもさばいてみたところ、キビレカワハギは筋肉まで真っ白、ウマヅラハギは筋肉が赤色と、身の色が大きく異なることがわかりました。

 今回真っ白いキビレカワハギの身は血合い骨を取り、塩水処理をしてあえて脱水はせずにそのまま食べてみることに。切って盛り付け、叩いたキビレカワハギの肝を添えたら、「キビレカワハギとエゾワスレガイの二点盛り」の完成です。

 ぶつ切りにして殻に乗せたエゾワスレガイは酒と醤油をかけて焼いておき、焼けるまでの間にたっぷりの肝醤油を絡めたキビレカワハギのお刺身をいただくことに。しかしその味は薄く、物足りない感じがすごいとのこと。身は水っぽくて柔らかく、肝はカワハギらしさがなく不快ではない若干の苦みがあり、「ビターで薄いカワハギの肝」という感じでした。

 続いて特に処理をせず、そのままの状態でお刺身にしたエゾワスレガイを食べてみることに。味はホッキガイが一番近く、かねこさん的にはおいしいと感じたものの、癖が強めで多くの人が苦手だろうと思われる青臭い香りがしたのでした。

 試しにスタッフに食べてもらったところ、エゾワスレガイはおいしいけれど際立った個性がなく、お店にあっても頼まないかもしれないという感想でした。キビレカワハギについても肝がない方がよく、身もかなり微妙な感じとの感想だったとか……。

 ここで完成したエゾワスレガイの浜焼きを食べてみると、こちらは味やだしの感じがウチムラサキ(オオアサリ)に近く、生食よりおいしかったとのこと。ただウチムラサキと比べると、若干うま味が少ないとも感じたそうです。

 今回謎の魚と貝をさばいて食べてみた結果、正直キビレカワハギはウマヅラハギの下位互換であること、エゾワスレガイはホッキガイらしさもオオアサリらしさもあるけれど少しうま味が弱く、砂がすさまじくて使いにくい貝であることが分かって、勉強になったと話すかねこさんなのでした。

 投稿には「初めて見ました。普通にウマズラだと思った」「これだけ魚に精通している人が未だに知らない魚がいるって海ってすごいなぁ!」「そもそも素人だったら『これなにぃ?』とは思わないことに気付くのが凄い!」「かねこさんでも知らない魚、貝がある。やっぱ海は面白いですね!」「やっぱこういうのが1番好きだなあ」などの声が寄せられました。

 かねこさんは、さまざまな魚を釣ったりさばいたり調理したりする様子をYouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」の他に、X(@Kneko__)でも公開中しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook(@kimagurecook)」

配信元: ねとらぼ

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