
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、emixさんの作品『ママの冬眠』をピックアップ。emixさんが5月8日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1900件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、emixさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■ 多忙な専業主婦を睡魔が襲う…

冬子は2児の母。反抗期の娘や家事育児に深く関わろうとしない夫と一緒に過ごす専業主婦だ。
ある日、毎日多くのタスクに追われる中で冬子は異常な睡魔に襲われ、その場で眠った。
そして翌朝、夫と子ども達はダイニングチェアに座ったまま眠っている冬子を発見する。
冬子の体は冷たくなっていた……。
急いで救急車を呼び、病院で診てもらうと驚きの診断が…!?
実際に作品を読んだ読者からは、「うちも冬眠したいなぁ…」「読みながら涙目なった」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・emixさん「このお話で描きたかったのは『ママは大変』ではないんです。 」

――「ママの冬眠」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「専業主婦は楽してる」とか「専業主婦は大変なんだ」という両極端の意見がsnsで定期的に上がるのがずっと気になっていて。
では主婦が長いお休みしたら家族はどんなふうに変化するだろうなと。
「冬眠」という言葉自体はたまたま浮かびましたが、自分でもよく出て来たなと思います。
――今作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
このお話で描きたかったのは「ママは大変」ではないんです。
たとえば母親が病気で動けなくなる状況があるとします。家族は母の役割を分担できるようになり生活は回り始める。
すると本人は「私は何もしていない、みんなの負担になっている、もう生きていても仕方ない」と思う可能性があります。
そこで何がこの人を生きる方へ引き止められるのだろう?そこを考えたい、その点が伝わると嬉しいです。
――今作はSNSで反響をうけましたが読者からのコメントで印象に残っているものがあればお教えください。
「私も冬眠したい」というコメントが多かったです。ワンオペで疲れきっているお母さんからのコメントが多かったです。
家族に理解されないと具体的にコメントして下さった方も沢山いらっしゃいましたね。
みなさん頑張ってるんだなって思いました。
――普段作品を作る際に意識していること、大切にしていることがあればお教えください。
日々の中で「当たり前だから」「みんな我慢しているのだから」「あなたより辛い人がいるのだから」そうやってみんな自分の気持ちを押し込めては辛くなっていると感じます。
なので少しでも「私の気持ちはこうなの」と自分を認めてあげることが出来たら少しだけ気持ちが軽くなると思うのです。
そのきっかけ、気づきになるドラマを作りたいと思っています。
――emixさんの今後の展望や目標をお教えください。
現在別名義で某レーベルでの連載準備中です。
私は今時のきれいな絵は描けないので、企画原作からネーム(マンガの構成図に当たるもの)を仕事にしていけたらなと思って奮闘しております。
女性向け、一般向けなどいろいろ挑戦しています。
――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも自分の作品には自信が無いのですが、読者さんが読んで感じてくれることで作品が完成すると思っております。
だから読んでくれた方、感じてくれた方には感謝しております。ありがとうございます。

