
宅配需要が爆発的に増加するなか、2024年4月から働き方改革によってトラックドライバーの残業時間規制が厳しくなった。これにより配達時間が減少し、物流の遅延が懸念されている。それに伴い、再配達の増加も深刻な問題だ。今回は、宅配便の再配達事情について、ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さんの漫画「運び屋ゆきたの漫画な日常」から「再配達の有料化」のエピソードを紹介するとともに、ゆきたさん本人に裏話を聞いた。


■再配達の有料化は現実的?元配達員のリアルな視点
ゆきたさんのもとには「再配達や時間指定を有料化したほうがよいのではないか」という意見が寄せられるという。ドライバーのなかにも、指定された時間に訪問して不在だと「再配達を指定したのなら在宅していてほしい」と不満を抱く人は少なくない。
しかし、ゆきたさんはこれを難しい問題だと語る。「再配達の有料化については、ゆくゆくはそうせざるを得なくなるのかもしれませんが、現状だと少し難しい気がしています。メリットよりも顧客が離れるリスクのほうが大きいため、宅配会社的にはおそらく踏み切らないというのが率直な意見です。また、現場の立場からすると『家にいたのに不在票を切られ、再配達料を取られた』といったトラブルが間違いなく起こると思います」
さらに、昨今の受け取り方法の多様化にも触れ、「一昔前と比べると、玄関前の宅配ボックスや置き配、コンビニ受け取りが増えました。何よりお客さんの『なるべく再配達をさせないように』という意識が大きく変わっています。その方向で頑張れば、有料化しなくてもよいのではないでしょうか」と見解を述べる。
■ドライバーの気遣い「サヨナラ便」と私たちにできること
再配達を頼んでいないのに荷物が届いた経験はないだろうか。「配達員はなるべく翌日に荷物を持ち越したくないと思っています。持ち越すほど翌日の仕事がきつくなるからです」とゆきたさんは明かす。
配達を終えた20時30分、営業所に戻る途中でその日に配りきれなかった荷物を届けることがある。「お宅の前を通って電気がついていたらお伺いする、なんてことは時々やっていました」(ゆきたさん)。再配達の依頼を忘れている利用者にとっては、ドライバー側の気を利かせた対応がありがたい。
また、営業所から30キロ離れたような地域では物理的に再配達が難しいケースもあり、都市部では考えられないような、信頼関係で成り立つ配達方法も存在するという。
再配達の有料化は以前から議論されているが、いまだに賛否両論がある。まずは私たち個人の工夫として、宅配ボックスの設置やコンビニ受け取りの活用、配達日に確実に受け取れるようスマホアプリを利用するなど、再配達を減らす対策を積極的に講じていきたい。
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