擁護投稿が批判を上回る「デジタル支持」
この急速な増加の背景には、SNS上での「高市支持」の明確な高まりがあるようです。総裁選期間中のX投稿分析では、高市氏だけがポジティブな投稿(擁護・支持)がネガティブな投稿(批判)を上回ったことが判明しています。「高市早苗さんは言ってることは正しい」「女性初首相へ」といった声が上位にランクインしました。
また、高市氏が安倍元首相の「遺志を継ぐ」保守派の筆頭として、無派閥ながら党員票を独占したことも大きく影響しています。Xでは「#高市早苗さんを総理大臣に」のハッシュタグが急拡散しました。物価高対策やスパイ防止法推進といった政策が、ネット保守層の心を掴んだ結果と言えるでしょう。新規自民党員の申し込みも高市事務所経由で4000人超と、昨年の総裁選時を上回る勢いです。
さらに、公明党の連立離脱表明(10月10日)後には、X上で「ガン細胞除去」といった純粋保守支持を加速させる投稿が相次ぎ、そのデジタルな熱気がそのまま支持層拡大に繋がっています。一部のオールドメディアによる「高市潰し」とも受け取れる報道が、逆に「メディア偏向への反発」としてXへの流入を促した側面も見逃せません。高市氏自身の人事・政策投稿が英語併記されるなど、国際的な信頼をアピールする姿勢も支持を集めています。
149万人が示す「政治のリアル」
高市氏のフォロワー149万人という数字は、全国紙の発行部数の半分近くに迫る規模です。総裁選前は「党員票の保守回帰」の様相が強かったものの、選後は国民全体の、特にネットユーザー層の「日本再生への期待」が可視化された形と言えるのかもしれません。
この現象は、SNSが「一次情報源」化する時代を反映しています。次期総選挙に向け、高市氏がこの「デジタル民意」をどう政策に反映させ、政治変革のエネルギーに変えていくのか、その動向に注目が集まります。
(LASISA編集部)

