藤本洸大&簡秀吉がハマリ役の王道ラブストーリー ときめきと繊細な感情描写が光る「修学旅行で仲良くないグループに入りました」

藤本洸大&簡秀吉がハマリ役の王道ラブストーリー ときめきと繊細な感情描写が光る「修学旅行で仲良くないグループに入りました」

「修学旅行で仲良くないグループに入りました」#1-5(全10話)
「修学旅行で仲良くないグループに入りました」#1-5(全10話) / (C)ABC

藤本洸大&簡秀吉がW主演を務めるドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました」が、日本映画専門チャンネルにて7月13日(月)よる8時30分より、2ヶ月にわたり放送される。昨年10月期に地上波で放送され、ときめきがギュッと詰まった王道ラブストーリーとして話題となり、「修仲」の愛称でファンから親しまれる本作の見どころを紹介する。

■平凡男子がイケメンに一途に思われる学園格差ラブストーリー

本作は、隠木鶉による人気青春BL小説の実写ドラマ化作品。平凡な男子が学年で人気のイケメン男子に一途に思われる学園格差ラブストーリーとなっている。

高校2年生の日置(藤本)は仲の良い友達とクラスが離れて、修学旅行の班決めで1人ぼっちになってしまう。同じ中学出身だが接点のなかった明るくて気さくな堀田(清水海李)に半ば強引に誘われて、4人のイケメンが集うグループに入ることに。“四天王”と呼ばれるほど人気な彼らに最初は困惑する日置だったが、四天王の1人・渡会(簡)が常に日置のことを気に掛けてくれ、徐々に距離が縮まっていく。

■少女漫画のような夢のある王道ラブストーリー

「修学旅行」という、学生生活で最大級のイベントにスポットを当てた本作。修学旅行といえば誰しも期待と不安が入り混じるものだが、タイトル通り主人公は不安いっぱいのスタートを切り、平凡な男子高校生が学園の“四天王”グループに飛び込んでいく様子が描かれる。

しかし、スクールカーストの苦悩や息苦しさを描く物語ではない。修学旅行をきっかけに、最初の不安な出だしからは大きく変わり、なんと、かけがえのない恋人までできてしまう。青春のきらめきと恋のときめきが詰まった、爽やかなラブストーリーだ。

平凡な主人公の前に学園で人気者のイケメンが現れて、なぜか主人公にぞっこんという、まるで少女漫画の主人公のような夢のある恋模様が本作の大きな魅力。シチュエーションも王道が多く、一度見てみたかったと思えるシーンがふんだんに登場する。しかも、イケメンは甘さだけでなく強い執着ものぞかせ、その一途すぎる愛情はワクワクを通り越して、思わずゾクゾクするほどの高揚感を味わわせてくれるのだ。

■等身大だからこそ応援したくなる主人公

この四天王グループに飛び込む主人公・日置の人物像が秀逸だ。小動物系のきゅるきゅる男子はかわいらしいが、一歩間違えるとあざとく映ってしまうこともある。その点、日置はテンション低めで落ち着いた性格。どこか斜に構えたような諦観があり、その温度感が抜群。

冒頭で堀田にグループへと誘われる場面でも、騒ぎ立てることなく「同じ中学だった堀田…なんで俺?」と心の中でつぶやき、「これって何かの間違い…?」と確認。「みんな、合意の上だけど?」という堀田の言葉にも、「どこがだよ」と思いながらも最後は「よろしくお願いします…」と静かに頭を下げる。この一連のやり取りだけで日置という人物に好感が持てて、感情移入させられてしまう。

これが涙目でジタバタと騒ぎ立てるタイプの男子だったら、わざとらしく映ってげんなりしていたかもしれない。しかし、日置が終始自然体だからこそ、違和感なく引き込まれ、この恋の行方を見届けたくなるのだ。

演じる藤本も愛らしい顔立ちだが、声は低めのトーンでバランスが絶妙。演技も過度にコミカルへ寄せず、抑えた芝居で日置の魅力を丁寧に引き出している。

■イケメンの重すぎる愛がたまらない

一方、渡会はイケメンだけれども、感情が読めないタイプ。はじめは日置を嫌っているか、敵視しているのかもしれないと思わされるが、実は日置のことが好き過ぎて緊張しているだけだと徐々に明らかになっていく。

イケメンのほうがフツメンに実は巨大感情を抱いている構図というのは、どうしてこうも萌えさせてくれるのだろう。恋愛強者に見えるイケメンが、実は一番余裕を失っているというギャップが最高だ。

しかも、渡会は日置への感情が大き過ぎて執着や独占欲を隠そうともしない。日置が中学時代の同級生女子や部活仲間と親しくすれば、いちいち割って入り距離を取らせようとしたり、「誰なのか」「何をしていたのか」などと追及したり。嫉妬は愛情の裏返しと痛感させられ、そんな重過ぎるほどの愛がたまらない。

そして、当初は感情を表に出さなかった渡会が、表情には出さないものの、どんどんと態度でアピールするようになっていく。日置のどこがいいのかと詰め寄る女子をひと言で黙らせたり、体育館のカーテンに隠れて抱きしめたり。この逆光を生かしたシルエットで映し出される抱擁はとても美しく印象的なシーンに仕上がっているのでぜひ注目してほしい。

渡会を演じる簡は、じっと見つめられると日置じゃなくてもドキドキとさせられるほど整った顔立ちで、決して身長が低くはない藤本を小柄に見せるほど長身なところもポイント。体育座りのバックハグでは日置がすっぽりと収まってしまい、日置には手が届きづらいクリスマスツリーのてっぺんにも悠々と手が届く。その身長差も、王道ラブストーリーらしいときめきを一層引き立てている。

■王道のキュンキュンシーンの乱れ撃ち

ふんだんに盛り込まれている王道の胸キュンシーンも見どころのひとつ。第1話から、修学旅行のバスの中、肩ズンで寝てしまったり、一度は別れた渡会が日置を心配してもう一度現れたり、みんなが見る中で手を繋いで走ったり。ときめくシーンの連続に物語のスタートから否応無く期待が膨らむ。

その後も2人で遊園地のコーヒーカップに乗ったり、ベッドが足りずに同じベッドで寝てドキドキしたり、お口あーんをしたり、お姫様抱っこをしたり、挙げだしたらキリがない。

渡会が「友達とキスってどう思う?」と聞く場面で日置が動揺すると、渡会が頭ポンして「大丈夫、まだしないって」と笑って見せる瞬間は、「まだって言ったー!」とこちらまで叫びたくなるほどの破壊力。その後もキュン攻撃はとどまることを知らず、次々と押し寄せるキュンの大洪水に飲み込まれて多幸感に包まれてしまう。 

■ときめきだけでは終わらない、心満たされる恋模様

さらに、ときめくシチュエーションだけでなく、2人の感情の変化も細やかに描かれている。それがときめきに確かな説得力を与え、より深い感情移入へと誘ってくれる。

感情が読み取りにくい渡会目線のターンもあり、それまでの一つひとつの行動が腑に落ちる。「あぁ、やはりそう思っていたのか」と渡会のいじらしさに胸を打たれ、ますます心をつかまれる。

反対に、「ダメ?」と渡会に質問されては「ダメじゃないけど……」と曖昧に返していた日置が流されるだけじゃなく、きちんと自分の気持ちに向き合っていく様子にも胸が熱くなる。誠実な日置の一生懸命な姿にはエールを送らずにいられない。

そして、友達の前でも平気で2人の世界に入り、イチャつくバカップルぶりまで披露。友達も下手に冷やかしたりはせず、あきれながらも温かく見守る距離感が心地よく、気づけばこちらもニヤニヤがとまらなくなってしまう。

もちろんラブストーリーにはお約束であるキスシーンもしっかりと用意されている。最初から最後まで心を奪われる場面が惜しみなく詰め込まれ、ときめきが途切れる暇はない。

ウェルメイドなラブストーリーだからこそ、安心してその世界に身を委ねられ、気づけば2人の恋に夢中になっている自分がいる。キュンシーンの過剰摂取に思わず尊さで悶えてしまうことは間違いないため、覚悟が必要だ。

少女漫画のような夢のあるシチュエーションと、思わず感情移入してしまう恋模様が見事に溶け合った一作。見終えたあとも心を満たし続ける、幸せな余韻をぜひ堪能してほしい。

◆構成・文=牧島史佳

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