二郎さんとツキミさんは、結婚して2年が経つ夫婦。互いに毒親のもとで育ち、子どもを愛せる自信がないふたりは「DINKs=子どもを持たないことを選択した夫婦」として、「子どもは絶対につくらない」と誓っていました。しかし、二郎さんは母親からの孫催促や同僚の出産報告にプレッシャーを感じ、精神的に追い込まれていました。
一方、ツキミさんは幼少期から母に容姿を笑われ続け、整形をした過去が。二郎さんは整形を受け入れてくれましたが、ツキミさんは自分に似た顔の子が生まれることが怖くて、子どもがほしいと思えないのです。
ある日、子持ちの友人にDINKsだと打ち明けると、「貧乏でも不妊でも病気でもないのに、子どもをつくらないなんて幼稚」「産めるのに産まないなんて、産めない人たちに失礼」と非難されてしまい、泣く泣く絶縁したツキミさん。
後日、気晴らしに訪れたペットショップでその友人一家に遭遇。「子どもがいない寂しさをペットで紛らわせようとしているの?」と笑われ、傷ついた二郎さんは再び「ツキミが産んでいれば」と、部屋に閉じこもってしまいました。
どこに行っても子どもの話ばかり













「子どもが熱を出したので早退します」と焦った様子で頭を下げるツキミさんの同僚。
先輩たちは「子どもを産んで社会に貢献して偉い」と笑顔であたたかく送り出します。
その場に残った先輩とツキミさんの話題は、子どものことに。周囲から子どもの話ばかりされうんざりしたツキミさんは、なんとか穏便に済ませたい気持ちから、実は不妊だと嘘をつきます。
しかし、以前ツキミさんがSNSに「子どもが嫌い。絶対に産みたくない」と書き込んでいるところを偶然目にしていた先輩。ツキミさんの嘘を暴き、「老後は誰に支えてもらうのか」「子どもが嫌いなんて異常」「少子化の時代に反社会的だ」と責めるのでした。
子どもを産んだから偉い、産んでいないから偉くない、というわけではありません。ましてや子どもは、自分が歳をとったときに支えてもらうための存在でもないはずです。支え合いは強制ではなく、理解や思いやりの上に成り立つもの。
結婚したら子どもを持つことだけがすべてではなく、夫婦によってさまざまな選択があります。子どもを持つ人も、持たない人も、それぞれの人生を胸を張って歩んでいけるよう、互いの価値観を尊重できる世の中でありたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ
