動物園「赤ちゃんが生まれました」 飼育員の喜びが伝わる『ド直球』な貼り紙が…

動物園「赤ちゃんが生まれました」 飼育員の喜びが伝わる『ド直球』な貼り紙が…

多様な動物が飼育されている動物園。癒やしを求めて、足を運んだことがある人は多いでしょう。

動物が健康に過ごす姿の裏側には、飼育員のたゆまぬ努力と深い愛情があるのです。

愛媛県伊予郡にある『愛媛県立とべ動物園』で暮らすマレーバクのダンくんとナナハちゃんも、飼育員の丁寧な世話のおかげで、元気に暮らしています。

マレーバクの写真

提供:愛媛県立とべ動物園

マレーバクの写真

提供:愛媛県立とべ動物園

2025年6月、仲むつまじい2頭の間に赤ちゃんが生まれました。

2頭に愛情を注いできた飼育員にとっては、まさに感無量の瞬間でしょう。園内では、新たな命の誕生を知らせる貼り紙を掲示。

飼育員の感情があまりにストレートに伝わる内容に、SNSで注目が集まりました。

どんなことが書かれているかというと…。実際の貼り紙をご覧ください。

マレーバクの赤ちゃんが生まれたことを知らせる貼り紙の写真

提供:愛媛県立とべ動物園

「ダンくんとナナハちゃんに赤ちゃん生まれました(喜)」

「(喜)」という、まさかの『ド直球すぎる』文字で、赤ちゃんが生まれた喜びを表現しているのです!

赤ちゃんの誕生を待ちわびていた飼育員の嬉しさが、ひしひしと伝わってきますよね…。

海外のニュース番組のような『ZOO NEWS』というタイトルにも目が引かれませんか。

ユニークな貼り紙を考案した同園の担当者は、grapeの取材に「1文字で簡潔に嬉しさと喜びを表現しようと思いました。普段から園内の貼り紙を作る際には、来園者に分かりやすいように、簡潔に作ることを気をつけています」と答えてくれました。

「(喜)」という表現は、日頃から来園者に分かりやすい掲示物の制作を意識しているからこそ、着想できたのかもしれませんね。

開園以来、初めて生まれたマレーバク すくすくと成長する姿が…

ちなみに、同園でマレーバクが生まれたのは、開園以来初めてのことだそうです。

メスである赤ちゃんの名前は、来園者らの投票によってヒメナに決定。同園がある愛媛県の『ヒメ』と、母親であるナナハちゃんの名前の『ナ』を掛け合わせました。

生まれたばかりのヒメナちゃんの貴重な姿がこちらです。

マレーバクの写真

提供:愛媛県立とべ動物園

小さな体の模様は、黒と白のツートンカラーで赤ちゃんの頃にだけ見られるとか。まるでシマウマのようですね。

つぶらな瞳はなんとも愛らしいでしょう。

マレーバクの写真

提供:愛媛県立とべ動物園

母親のナナハちゃんと並ぶと、体の小ささがよく分かりますよね。

その後、ヒメナちゃんは飼育員の愛情を受けながら、すくすくと成長。約4か月後には、生後間もない頃と見違えるほど、立派な姿になりました。

マレーバクの写真

提供:愛媛県立とべ動物園

体はひと回り大きくなり、赤ちゃん特有の模様はすっかり消えています。

飼育スペースでは、大きくなったヒメナちゃんが、ナナハちゃんと仲よく並んで歩く光景も見られます。

マレーバクの写真

提供:愛媛県立とべ動物園

4か月前には、元気に生まれたことで飼育員を歓喜させたヒメナちゃん。

これからは、すこやかに成長する姿で飼育員や来園者たちに喜びを与えてくれることでしょう!


[文・構成・取材/grape編集部]

配信元: grape [グレイプ]

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