「食道狭窄」の原因をご存じですか? なりやすい人の特徴を併せて医師が解説

「食道狭窄」の原因をご存じですか? なりやすい人の特徴を併せて医師が解説

食道狭窄の前兆や初期症状について

食道狭窄の初期には、「食べ物が胸に引っかかる感じ」や「固形物を飲み込むときに時間がかかる」といった違和感が現れます。これらは最初は一時的で軽度のことも多く、やわらかいものや水分であれば通るため、見過ごされがちです。しかし、徐々に狭窄が進行すると、柔らかい食べ物や液体でもつかえるようになり、飲み込みそのものが困難になります。

症状が進むと、摂取量が減少して体重減少や栄養不良につながります。また、うまく飲み込めない食べ物が気管に入ってしまい、咳き込んだり、誤嚥性肺炎を起こしたりすることもあります。胸や喉の痛み、声のかすれといった症状が伴う場合には、がんや重度の炎症が背景にある可能性があり、注意が必要です。

このように、初期には些細な違和感として始まり、次第に食生活や健康に重大な影響を及ぼすのが食道狭窄の特徴です。

食道狭窄の検査・診断

食道狭窄が疑われる場合、最初に行われるのは上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)です。内視鏡を挿入して食道を直接観察することで、どの部位がどの程度狭くなっているのか、粘膜に炎症や腫瘍がないかを確認します。同時に、組織を採取して顕微鏡で調べる「生検」を行うことで、がんの有無を正確に診断できます。

また、バリウムを用いた食道造影検査も有用です。バリウムを飲んでX線を撮影することで、食道の通過状態を客観的に評価できます。狭窄の範囲や長さ、通過の程度を把握するのに適しています。

さらに、食道の動きそのものを評価するために「食道内圧検査」が行われることもあります。これは、食道の筋肉の収縮や協調運動に異常がないかを調べる検査で、機能性の狭窄が疑われる場合に有用です。

このように複数の検査を組み合わせることで、原因を突き止め、最適な治療方針を決定していきます。

配信元: Medical DOC

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