突然意識を失って倒れる「失神」は、決して珍しくない症状なのだそうです。すぐに回復することも多く、「疲れたせいかな」と軽く考えてしまいがちですが、なかには心臓の異常など、命に関わる原因が隠れていることもあります。今回は、失神が不安な人が知っておくべきことについて、「高木クリニック」の高木先生にお話を伺いました。

監修医師:
高木 泰(高木クリニック)
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。その後、聖マリアンナ医科大学病院や関連医療機関にて内科・循環器内科を中心に研鑽を積み、地域医療にも従事。2019年、茨城県水戸市に「高木内科整形外科医院(現・高木クリニック)」を開院、院長・理事長となる。医学博士、薬剤師。日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会認定内科医。
編集部
診断後、失神の治療はどのように進められるのですか?
高木先生
原因によって異なりますが、例えば自律神経系の失神であれば、失神予防のプリントなどを用いた生活習慣および失神の回避法・対処法の指導が最も有用だと言われています。心臓の病気が原因であればペースメーカーの適応になる場合もあります。必要とされる治療をするだけでなく、例えば「コーヒーの飲み過ぎに注意」など、再発を防ぐための日常生活での注意点まで含めてサポートしていきます。
編集部
失神外来を受診する際、準備しておくといいものはありますか?
高木先生
発作が起きた時間帯や状況、直前の体調、服薬状況などをメモしておくと診断の手がかりになります。目撃者がいれば、その情報も参考になります。当院のようにホームページから問診票がダウンロードできる医療機関もあるので、活用するのもおすすめです。
編集部
家族が失神を起こしたとき、どのように対応すればいいですか?
高木先生
まずは安全な場所で、体を横にして安静を保ちます。回復しない場合は、すぐに救急要請をしてください。意識が戻っても、落ち着いたら必ず医療機関を受診しましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
高木先生
失神は後遺症がないことも多いため、受診を後回しにしてしまいがちですが、きちんと検査と診断を受けることで、適切な対処法が見つかる場合もあります。可能であれば、一度、失神に特化した専門外来を受診してみてください。大きな病院だからといって必ずしも対応できるとは限らないので、まずは一度、失神を専門的に診ている医療機関に相談することをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて<「失神」の3つの原因はご存じですか? 放置リスク・失神外来の受診~治療の流れも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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