愛猫との最期の過ごし方|どんな心構えで過ごし、どんなことを準備しておくか?【獣医が解説】

愛猫との最期の過ごし方|どんな心構えで過ごし、どんなことを準備しておくか?【獣医が解説】

お見送りの時期が来たら

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どんな猫ちゃんでも、飼い主さんよりも先に旅立つことが多く、お見送りをしなければなりません。

寿命の長い子では20歳くらいまで生きてくれる子もいますが、平均寿命では13から14歳くらいと言われています。

いつか来るお見送りの時まで、飼い主さんも心の準備が必要です。

おうちの猫ちゃんの性格を考えてしてあげたいことを

猫ちゃんは個性が様々です。

おうちの猫ちゃんのことは一番飼い主さんが理解されているでしょう。

どんなことを嫌がり、どんなことを望むか、家族で相談してみましょう。

飼い主さん一人の希望ももちろん大切ですが、猫ちゃんも家族の一員です。

おうちの猫ちゃんはこんな子だという見え方も家族によって異なっている可能性もあります。

猫ちゃんのもついろいろな一面を理解したうえで、最適と思える最期の過ごし方を考えてあげてください。

後悔のない寄り添いを

猫ちゃんにとって負担があるかどうかということも大切ですが、飼い主さんがどうしてあげたいかということもとても大切です。

後悔のないような寄り添いをしてあげることをおすすめします。

療法食など生活の制限もあるかもしれませんが、食べさせてあげたいものや行ってあげたい場所、一緒に過ごしたい時間など考えてみてあげてください。

入院が最適な治療方法もありますが、自宅で最期を過ごさせてあげたいという飼い主さんの気持ちもある場合もあるでしょう。

治療との兼ね合いや、飼い主さんの希望について、まずはかかりつけの先生と話し合ってみるとよりよい選択ができると思います。

今までの感謝の気持ちをもって接して

おうちの猫ちゃんが老いていく様子や衰弱していく様子を見ているのがつらいという気持ちも飼い主さんの中に芽生えることはあります。

猫ちゃんのことを愛するが故の気持ちであり、多くの方に芽生える感情ともいえるでしょう。

しかし、残された時間は有限です。

猫ちゃんにとって大好きな飼い主さんであり、今までの生活で築いてきた温かい関係性がそれぞれの猫ちゃんと飼い主さんにあるでしょう。

猫ちゃんへの感謝の気持ちをもって、最期の時間をともに過ごすことが後悔を減らすことにつながるのではと思います。

まとめ

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猫ちゃんをお迎えしたタイミングはそれぞれと思いますが、どの猫ちゃんも老いは必ずやってきて、最期の時を迎えます。

つらい現実ですが、後悔を少しでも減らせるように、シニア期を迎えたころから飼い主さんも準備を始めましょう。

大好きな猫ちゃんとの思い出が、悲しい気持ちや辛い気持ちだけで終わってしまわぬよう、後悔をできるだけ減らせるように飼い主さんもまっすぐに向き合って、猫ちゃんとの生活の締めくくりをできると良いのではないでしょうか。

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