
テレビの情報番組に欠かせないコメンテーターだが、最近は彼らのコメントが炎上するなどネガティブな反応が多い。そんななか、「もしも言いづらいことを代弁してくれるコメンテーターがいたら?」を描いた洋介犬(@yohsuken)さんの漫画「反逆コメンテーターエンドウさん」が話題だ。世の中の理不尽に正面から向き合う言葉が読者の心に大いに響いている本作について、作者の洋介犬さんに話を聞いた。
■誕生の背景と読者の共感


エンドウさんは7年ほど前、SNS投稿用に「もし忖度なしで凝り固まった定形のやりとりを無視するコメンテーターがいたらどうなるだろう?」という想定で描かれ始めた。いわゆるシミュレーションに近い形でスタートし、現在もそのスタンスはあまり変化していないという。
数あるエピソードのなかでも、「キラキラネーム」や「こどもハーネス」、「陰謀論」の回など、読者の生活に微妙にマッチした他人事ではないテーマの反響が大きい。一方で、「脇役俳優」の回など、予想よりも優しい泣ける話に好感を持ってもらえたのは意外な発見だったと語る。
■アドリブから生まれる議論
作中の言葉や主張はきっちりとした筋立てを用意しているわけではない。テーマに沿ってキャラクターがどう答えるか、アドリブで出た結果を整理して描いており、関係性は「監督と演者」に近いという。
SNSで日々さまざまな意見が交わされる現代について、洋介犬さんは「議論の目標は決して『どちらかの勝利』などという矮小なものではない」と語る。結果としてみんなにとってよい結論が出ることが最上であり、個々人のメンツなど関係はない。「多種多様な意見が寄せられ、考え、研磨して生活に持ち帰れればそれが一番よいのではないでしょうか」と締めくくった。
取材協力:洋介犬(@yohsuken)
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