コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「カドコミ」で連載中の『あやしい癒しの八雲さん』(KADOKAWA刊)を紹介する。作者の綾野六師さんが、9月12日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、綾野六師さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■彼氏に釣り合うために努力をする健気な彼女
服屋を訪れた比奈と八雲。比奈の試着を待っている間、店員に2人が兄弟だと勘違いされてしまい、八雲は照れながら彼女だと訂正した。しかし、試着室でそれを聞いていた比奈は“自分の外見が八雲に釣り合っていないのでは？”と考えてしまう。
悩みながらも試着した服を見せた比奈は、他にもいくつか試着して八雲へ見せる。好みに合わせれば見た目だけでも釣り合えると思った比奈はどっちの服が好きか尋ねるが、八雲は「…え!?」と驚き…。
この恋人たちの甘酸っぱいやりとりを読んだ人たちからは、「不安になっちゃうのもかわいい」「天使みたいなかわいさだ…」「デレ顔かわいすぎてこっちがにやける」「かわいいと尊いが渋滞してる」など、多くのコメントが寄せられている。
■「色んなお洋服を試す比奈ちゃんです」作者・綾野六師さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー
――比奈は八雲と釣り合ってはいないと考えている描写がありましたが、影ではどのような努力を続けているのでしょうか。
初めてお話しするのですが、実は発売中の『あやしい癒しの八雲さん』1巻から2巻にかけて、八雲さんに恋をして綺麗になっていく比奈ちゃんも描いていけたらいいなと思い、1巻の初めの頃に、目にかかるほど長かった前髪は目が見える長さになり、最低限だったお化粧も以前よりちゃんとしているようすを増やしていきました。比奈ちゃんが八雲さんに、もっとかわいいと思われたい！と影で考えていたらかわいいなと思います。内面的には、これまでの恋愛では気を遣いすぎて言いたい事を相手に言えずにいたため、八雲さんに対しては言いたい事を言えるようになりたい、変わりたいと思って日々努力しているところのようです。
――本作では、試着した比奈のかわいらしさに表情を緩ませる八雲が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます！比奈ちゃんといると口角上がりまくりで表情ユルユルになる八雲さんをとても愛おしく思っておりますので、嬉しいです!!注目していただきたいところですが、今回ですと色んなお洋服を試す比奈ちゃんです。毎回お洋服をどうするかとても悩むのですが、今回は特に悩みました。元々女の子をかわいく描くのが得意ではないのですが、比奈ちゃんがメインの今回のお話を描く中で、自然といつにも増してキラキラしている比奈ちゃんが出てきた（？）ような気がして、今までより一層、比奈ちゃんの事を知れたようで、もっと魅力的に描けるようになりたい！と感じました。是非、八雲さんと一緒に成長していく今後の比奈ちゃんにもご注目いただけたら嬉しく思います！
――比奈を見て頬を染めて笑顔を見せる八雲ですが、3つの試着した服から1つを選ぶことは時間をかければできるのでしょうか？
できると思います！永遠に選べなくて全部買おう!!になっちゃう八雲さんも見たいのですが、ここぞの時とか、本当に決めてほしい時などには、時間をかければ最終的にはちゃんと1つを選んでくれるのではないかと！
――ストーリーやキャラクターデザインを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
ストーリーですが、編集さんに毎回かなり助けていただきながら、最近は全体的な流れや、作品の良いところを大事に描く事を意識しています！キャラクターデザインに関しては、絵柄がブレてしまいがちなので、初心を振り返りつつ、より魅力的に描いていけるいい塩梅を模索しながら、自分がキュンとするか、刺さるかどうかも大事に描いています。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからも八雲さんたちのお話を、描きたい所まで描く機会をいただけたらとても幸せだな、と考えております。応援してくださる皆様や、関わってくださりお世話になっている皆様にお返ししていけるよう、より魅力的なものを描いていけるようになりたいと思っております！
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
いつも『あやしい癒しの八雲さん』をお楽しみいただき、ありがとうございます！！皆様のおかげで、こうして日々描き続けられています。八雲さん、比奈ちゃん、天野くん、小夜ちゃんを始め、これからも『あやしい癒しの八雲さん』をどうぞよろしくお願いいたします！
