「老い」は、からだの変化だけで語れるものではない。モデル・梨花が、歳を重ねながら考え、深まっていく思索の感覚をひとりの女性の私的道徳として記録していく本連載。今回は、「好奇心」について—。
知らなかったことを知り、いろんなことを経験し、願っていたことが少しずつ現実になっていく。多くの人にとって、そうやって歳を重ねていくことは「好奇心」というものが静かに薄れていくことに思えるかもしれない。けれど彼女の場合、経験を重ねるほどに、むしろ新たな好奇心が内側から溢れ出しているように感じられる。
今回は、そんな彼女の内奥に広がる「好奇心」の景色を、「花」というモチーフを通して想像してみた。年齢を重ねるにつれ、被写体であるモデルはナチュラルで落ち着いた表現へと収束していく。そのなかで、今なお挑戦的な表現に前向きな彼女の姿勢は、私たちの中の「老い」のイメージを更新する。
何が好きで
何に惹かれ
何を美しいと思うのか
何を残したくて
どう年齢を重ねていきたいのか
それはたぶん
好奇心というより
自分の人生の輪郭を
少しずつ整えているような
感覚なのかもしれない
梨花
model_RINKA photograph_RIHO HARASHIMA hair_YUSUKE MORIOKA [calling. inc] make-up_YOKO MINAMI art direction_AYUMI TSUCHIDA[Bangal Dawson]

