主人公のコヨリさんは、思いどおりにならないと怒りを爆発させるモラハラ夫・ヒドシに怯えながら暮らしていました。しかしある日、大切にしていた化粧水を割られたことで、ついに我慢の限界に。たまらず本音をSNSに上げると、投稿は大きな反響を呼びます。寄せられた声に背中を押され、コヨリさんは離婚を決意。最後に自分の言葉で夫へ思いを伝えようと話し合いに臨みますが、夫は逆上し、拳を振り上げる始末。挙句の果てに、翌日義母を自宅へ呼び出す暴挙に出て……。
突然訪れた義母は、家事をしたヒドシを大げさに褒めちぎる一方で、コヨリさんには「ちゃんとした妻をやっていれば、ヒドちゃんは怒らない」と一方的に説教。夫もその横で、まるで自分が我慢している側かのように振る舞います。
外面のいい親子の本性を目の当たりにし、コヨリさんの迷いは完全に消えました。その場ではあえて「私が間違っていました」と受け流したものの、心の中では「許さない。徹底的にやってやる」と反撃を決意します。
コヨリさんは、実母に協力を依頼。さらにSNSにも知恵を求め、外面のいい夫と義母を追い詰める作戦を練り始めます。迎えたXデー。母の日に義実家へ招待されたコヨリさんの逆襲が始まります……。
母の味って、なんでしたっけ?

















※ゲシュタルト崩壊とは、同じ文字や図形を見続けることで全体としてのまとまりが失われ、「何だかわからないもの」に見えてしまう現象のこと




母の日の集まりは、義母を労うだけでなく、親族が手料理を持ち寄り、“母の味”をきちんと受け継いでいるか確認される場でもありました。義兄の妻は、義母からの評価を気にしてびくびくしながら料理を差し出します。一方、妹の夫は「師匠の味は世界一」と義母を持ち上げながら、張り切って手料理を披露。しかし妹本人は、夫の実家ではなく自分の母親側を優先するこの行事に、不満を抱いている様子でした。
そして義母がコヨリさんにも料理を求めると、コヨリさんは無表情でお重を差し出します。ところが中身はまさかの空っぽ。親族がざわつく中、コヨリさんは「母の味がなんなのかわからなくなってしまって」とあっけらかんと答え、料理の代わりに花束を渡したと説明します。
義母は家族の前で怒りを抑えようとしながらも、「私が頼んだのはお料理」と圧をかけます。するとヒドシは、親族の前で「ちゃんと用意してると思った」と取り繕い、さっそく妻に責任を押しつけるような態度を見せるのでした。
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家族の行事や親戚付き合いは、本来ならお互いを思いやるためのものですよね。けれど、「嫁ならこうするべき」「夫の家に合わせるべき」といった空気で一方的に従わせようとすると、モラハラにつながってしまうこともあります。
「これはモラハラなのかわからない」「誰にも相談できない」というときは、専門の相談窓口(※)に問い合わせてみるのもよいでしょう。大切なのは、無理をして合わせ続けることではなく、お互いが心地よくいられる距離感を探すことなのかもしれません。
自分の気持ちも大切にしながら、無理のない付き合い方を考えていきたいですね。
※DVの相談窓口
【DV相談プラス】
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著者:マンガ家・イラストレーター ますまゆ

