
「彼女いない歴イコール年齢」の25歳で、初恋の相手から言われた「キモい」という陰口がトラウマになっている臆病な青年が、勇気ある一歩を踏み出す漫画『アオハルがはじまる』。本作は「ジャンプルーキー!」にオリジナル漫画を掲載している夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんが描く物語だ。今回は本作の魅力について、夏野ばな菜さんに話を聞いた。
■自信のない青年の変貌



主人公の青井春樹は、システム運用管理の担当として仕事はできるものの、同期からは「デブでオタクメガネの三重苦」とからかわれていた。「デブはどんなに頑張っても見た目で判断されて認めてもらえない」と、自分の殻に閉じこもっていた。
ある日、青井は営業事務の女性社員が上司から罵声を浴びせられている場面に遭遇する。共有サーバーのデータが消えたことで一方的に責め立てられる彼女を前に、最初は「僕が行ってどうなる!?」と通り過ぎようとしたが、思いとどまって自分でも驚く行動に出る。
キャラ設定について夏野ばな菜さんは、見た目だけでなく中身が大事であると考え、「真なるイケメンを描こう!」と思い立ったという。自信のない主人公が成り上がる話にするため過去のトラウマなどを肉付けし、描いているときには脳内で某声優さんのCVに変換しながらセリフを言わせていたと明かす。
■作中に隠された暗号の秘密
作中では、青井がデータのパスワードを「43452524」に設定し、上司から「ポリュビオスとかヘタレか!!」と言われるシーンがある。ポリュビオス暗号表とは、5x5のマス目にアルファベットを配置し、文字を行と列の数字で表現する方法で、わかる人にしかわからない暗号が作れる。
作中の「43452524」は、43が「S」、45が「U」、25が「K」、24が「IかJ」となるため「SUKI(好き)」という意味になる。こうした遊び心のある設定も、作品をおもしろくする要素だ。本作で殻を破る主人公の姿に惹かれた人は、夏野ばな菜さんのほかの作品も読んでみてほしい。
取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
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