脳梗塞や脳出血は、ある日突然発症する病気です。早期に兆候を察知し、適切な対処をおこなうことで、後遺症の軽減や命を守ることが可能となります。そこで、脳梗塞・脳出血の検査や治療などについて、「あたまと内科のうえだクリニック」の上田雅道先生に解説していただきました。

監修医師:
上田 雅道(あたまと内科のうえだクリニック)
福島県立医科大学医学部卒業。名古屋掖済会病院脳神経内科、豊橋市民病院脳神経内科、名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学、中部ろうさい病院神経内科医長を経て、あたまと内科のうえだクリニック院長に。医学博士。日本神経学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、愛知県難病指定医、麻薬施用者免許、日本頭痛学会会員、日本認知症学会会員。
編集部
病院ではどのような検査をしますか?
上田先生
まずは神経学的診察をおこない、症状の有無を確認します。その後、CTやMRIによる画像検査で、脳内の異常を詳しく調べます。血液検査や心電図・心エコーや頸動脈エコーなどもおこない、リスク因子を特定します。
編集部
治療にはどのような方法がありますか?
上田先生
脳梗塞の場合、薬物を使って血流をよくします。発症から4.5時間以内であれば、t-PA(血栓溶解療法)という血栓を溶かす薬が投与されることがあります。また、カテーテルを用いて血栓を直接取り除く血管内治療がおこなわれることもあります。脳出血では、血圧を下げる治療がおこなわれ、出血量や部位によっては手術が必要になることもあります。くも膜下出血では手術を優先しておこないます。
編集部
その後はどうするのですか?
上田先生
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の発症後は、薬物治療と必要があれば手術療法をおこなった上で、リハビリテーションが非常に重要になります。発症後早期からリハビリテーションを開始することで、麻痺や言語障害の回復を促進できます。また、再発予防のために生活習慣の見直しや薬物療法を続ける必要があります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
上田先生
脳卒中は予防がとても大事な疾患で、リスクとなる生活習慣を改善したり、生活習慣病を悪化させないようコントロールしたりすることが大切です。また、さらに重要なことは「発症時にどれだけ速やかに治療ができるか」です。先述のとおり、異変を感じたらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
※この記事はメディカルドックにて<脳梗塞・脳出血の前兆をご存じですか? 初期症状として現れるサインを医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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