「皮膚がん」を発症すると「どんな痛み」を感じる?初期症状も医師が徹底解説!

「皮膚がん」を発症すると「どんな痛み」を感じる?初期症状も医師が徹底解説!

皮膚がんを発症するとどんな痛みを感じる?Medical DOC監修医がどこに痛みを感じるか・初期症状・検査法・治療法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

「皮膚がん」とは?

皮膚がんは、皮膚に発生する悪性腫瘍で、一般的には皮膚の表面にできるがんの総称です。
皮膚がんには、基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がん、扁平上皮がん、悪性黒色腫などの種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。
多くの場合、皮膚がんは紫外線にさらされやすい場所に発生しやすいので、日光を避けることがリスク軽減に役立ちます。また、皮膚に変化がないかをチェックすることで、皮膚がんを早期に発見することも可能です。特に、皮膚がんは初期段階では自覚症状が乏しいため、皮膚を日頃から観察することが大切です。
今回の記事では、皮膚がんを発症するとどのような症状があるのか、痛みやかゆみなどにも注目して解説します。

皮膚がんを発症するとどんな痛みを感じる?

皮膚がんによって起こりうる痛みの特徴について解説します。

4週間以上続く痛み

皮膚に現れる痛みや傷が4週間以上も治らず続く場合には、注意が必要です。このような長期間の痛みは、通常の傷やけがではなく、がんを含む他の病気が潜んでいる可能性があります。例えば、痛みを伴う赤みや腫れが徐々に広がっている場合や、痛みが強まる傾向が見られる場合は、皮膚がんの兆候であることも考えられます。自分でケアを続けるのではなく、専門医による診察と適切な検査を受けることが重要です。特に、痛みや炎症が続く際は皮膚科での評価を受け、早期発見と早期治療につなげましょう。

かゆみや灼熱感を伴う痛み

悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚の色素をつかさどる細胞「メラノサイト」が悪性化して発生する腫瘍です。メラノサイトはメラニン色素を生成し、肌の色合いを決定していますが、メラノーマにより皮膚に異常が現れます。このがんの特徴としては、皮膚の変化に加え、かゆみや灼熱感を伴う痛みが生じることがあります。また、形が非対称で輪郭が不規則、色むらがあり6ミリ以上の大きさを持つ場合もあり、これらの症状が見られる際は皮膚科で診察を受けることが重要です。

チクチクするような痛み

悪性黒色腫以外の皮膚がんは、初期段階では痛みが出ないことが多いものの、がんが神経の周りで成長すると、痛みやチクチク感、かゆみ、腫れ、さらにはしびれなどが生じる場合があります。また、皮膚の盛り上がりや色の変化といった目に見える異常に、こうした神経症状が加わった際には早めの受診が必要です。こういった症状を見逃さず、専門医の診察を受けることで早期発見と治療につながります。

配信元: Medical DOC

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