皮膚がんを発症すると、どこにどんな痛みを感じる?
皮膚がんが発生した場合、痛みを感じる部位や症状はがんの種類や進行具合によって異なります。
皮膚病変がある部位
皮膚がんの多くは、初期段階では痛みを伴わず、種類ごとに特有の皮膚の変化のみが現れることが一般的です。しかし、悪性黒色腫ではかゆみや灼熱感が発生する場合があります。また、がんが神経に沿って成長すると、痛みやチクチク感、腫れ、かゆみ、しびれが生じることもあり、こうした異常が見られた際は早期に診察を受けることがすすめられます。
リンパ節
悪性黒色腫などの皮膚がんが進行すると、皮膚から離れたリンパ節に転移することがあります。転移が起こると、リンパ節が固く腫れ、周囲の組織や神経を圧迫して痛みを引き起こすことがあります。また、圧迫によってリンパの流れが滞り、さらに腫れや痛みが増すこともあるため、早期の診断と治療が重要です。
がんが遠隔転移した部位
皮膚がんが進行し、骨や肝臓などの離れた臓器に転移すると、転移先の部位に応じて痛みが発生することがあります。骨に転移した場合、病変部での痛みや骨折のリスクが生じることが多く、強い痛みを伴います。また、肝臓に転移すると、右腹部に不快感や痛みを感じることが一般的です。こうした遠隔転移は、症状が増す原因となるため早めの対応が重要です。
皮膚がんの前兆となる初期症状
皮膚がんには複数の種類があり、それぞれに異なる特徴がありますが、ここでは一般的な皮膚がんの初期兆候について紹介します。
皮膚にできた新しい斑点
新たに現れた斑点は、皮膚がんの初期サインである可能性があります。こうした斑点は通常の傷と異なり、数週間以上経っても改善しないことが特徴です。日々のセルフケアとして、患部を清潔に保ち、紫外線を避けることが予防に役立ちます。症状が続く場合は、早めに皮膚科で診断を受けましょう。
色や形が不規則なほくろ
以前からあるほくろが突然大きくなったり、色が変わったりする場合は要注意です。特に悪性黒色腫のリスクがあるため、形が左右非対称になり、色むらが出る場合は早急に医師の診察を受けることが大切です。紫外線を避けることや、ほくろを不用意に触らないように心がけることが予防に繋がります。
治りにくい傷
かさぶたや出血を伴い、治癒に時間がかかる傷も皮膚がんの兆候となることがあります。患部は清潔に保ち、傷を刺激しないように注意しましょう。数週間経っても治らない場合は、皮膚科での早期診断が重要です。

