
ゆいかれんと藤林泰也がW主演を務めるドラマ「ドライな同期の溺愛癖」(毎週水曜深夜0:00-0:30ほか、BSテレ東ほか)が放送中。同ドラマは、相手の“匂い”で心が読める女性と、クールな同期の恋愛模様を描く胸キュンオフィスラブストーリー。
ゆいは、相手の“匂い”から心の声を読み取れる力を持つ花澤彩芽を演じる。彩芽は、時に他人の悪意まで聞こえてしまうため、人と距離を取りがちで恋愛にも奥手。同期・宮嶋の思いを知り、最初は戸惑うが、少しずつ人と向き合う気持ちが芽生え始める。また、藤林は、潔癖で匂い対策が完璧なゆえに、彩芽が心を読めない唯一の人で同期の宮嶋翠を演じる。宮嶋は、クールで感情が表に出にくい“超ドライ”な性格だが、頭の中では彩芽を溺愛し妄想が止まらない、不器用ながらもいちずな一面がある。
このたび、WEBザテレビジョンではW主演のゆいと藤林にインタビューを実施。役どころやお互いの印象、作品にちなんでほしい特殊能力についてなどを和気あいあいと語ってもらった。
■ゆい「初めてラブコメに挑戦できることがうれしかった」
――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
藤林泰也(以下、藤林):実は、王道のラブコメをやったことがなかったんです。最近はドロドロした人間関係の作品がはやっている印象ですが、その中で今作はすごく爽やかで王道なラブコメなので、演じられるのがすごく楽しみでした。
ゆいかれん(以下、ゆい):私も王道のラブコメで恋が成就する役を演じたことが一度もなかったんです。いつも(ヒロインの)ライバルになる女の子の役ばかりだったので、今回初めてラブコメに挑戦できることがうれしかったです。単にキュンキュンできるだけでなく、見ている人に勇気を与えられるような作品でもあるところがすごく素敵だなと思いました。
■藤林「男女問わず楽しんでいただけるドラマ」
――原作を読んでみていかがでしたか?
ゆい:私は小さい頃から少女漫画がすごく好きで、少女漫画を見て育ったので、今回の作品を読んで純粋にキュンキュンしましたし、とてもかわいらしい作品だなと感じました。この世界観をドラマでも再現できるように、と思いながら読ませていただきました。
藤林:普段、少女漫画はあまり読まないですが、原作を読ませていただいた時にキュンキュンして、恋愛漫画っていいなと思いました。男の子はアクションものが好きで、よく読むと思いますが、そんな男の子にもキュンとしてもらえるようなドラマになれば、男女問わず楽しんでいただけるドラマにできたらな、と思いながら原作を読ませていただきました。現場でもそれを意識して、どういうシーンにしたらキュンとしていただけるかな?と試行錯誤しながら撮影させていただきました。
――撮影中、お二人の間で話し合いはされましたか?
藤林:このシーンはこうしたほうが距離感が近く見えていいんじゃないかな、といったことや、心情の変化についても監督を含めて細かく相談しました。僕の役はドライな設定だったので、少しずつ心を開いていく、その温度感はすごく意識してやらせていただきました。
■ゆい&藤林、真逆なキャラへのアプローチ方法を語る
――ご自身が演じたキャラクターの役どころ、共通点や逆に異なる点などを教えてください。
ゆい:彩芽は人の心が読めることで人に壁を作り、人と深く関わらないように生きてきた、恋に奥手でお人よしな女性です。私は基本的にはオープンな性格で、人とコミュニケーションを取るのがすごく好きなので、どちらかといえば真逆の性格だなと感じていました。
世の中にも、なかなか一歩を踏み出すことができなかったり、働く中でいろいろなことを我慢しながら生きていたりする女性もいるかと思いますが、彩芽もそういう女性で。そんな女性たちの繊細でもどかしい部分を上手に表現できたらいいなと思って演じました。
――真逆な性格とありましたが、役作りは難しかったですか?
ゆい:私は宝塚歌劇団の出身なのですが、宝塚では10年以上も同じメンバーと苦楽を共にするため、お互いに気持ちが通じ合っていて、いつも心をオープンにして話し合いながら舞台を作ってきました。逆に、そこまで深く繋がっているからこそ、“人に壁を作ること”が難しい世界でもあったんです。そのため今回の役作りでは、会社員の方々が普段どのような距離感で生活されているのかを観察し、参考にさせていただきました。
藤林:僕は原作を読ませていただき、宮嶋翠という人物がどういう役なのかなと考えた時に、ドライでクールで格好良くて、本当にまさしく僕そのものだなと。普段の自分のままカメラの前に立っていたというか。役作りをしなくても、「あれ、この人って俺なんじゃないかな?」と(笑)。
ゆい:真逆ですね(笑)。
藤林:(笑)。 でも、普段の僕は格好つけることが苦手で、恥ずかしくなってしまうので、おちゃらけた方向にいってしまうことが多いんです。でも、宮嶋翠はクールで感情が読めない。でも、頭の中ではいろいろと感じて妄想していて、それを隠しているというキャラクターなので、感情が表情に出ちゃう僕とは真逆の役で、演じていてすごく楽しかったです。現場ではできる限り黙るようにはしていたのですが…。
ゆい:できてなかったです(笑)。
藤林:黙れずにずっと楽しく撮影させてもらいました(笑)。
■ゆい、藤林は「会ってみたらすごくにぎやかで面白い方」
――お互いの第一印象はいかがでしたか?
藤林:僕は衣装合わせのスケジュールを見るまで、実はお相手がどなたか分かっていなかったんです。お名前を拝見してすぐに調べたのですが、すごく大人っぽくてクールな方なのかなという印象を受けました。ですが、実際にお会いしてみたら、すごく楽しい方でしたね!
ゆい:私は衣装合わせの少し前の段階で、「お相手はこの方です」と伺っていて、事前にSNSを拝見させていただきました。ただ、プライベートがあまり見えなかったので、物静かな方なんだろうなと思っていました。でも、会ってみたらすごくにぎやかで面白くて。
藤林:格好よくて、魅力的で?
ゆい:(笑)。 本当にすごく面白い方だったので、女子トークをしているかなと思うようなお話もよくしますが、それくらい心を開きやすくて、すてきな方でよかったなと感じました。
――お二人とも会う前の印象と、会ってからの印象がガラッと変わったんですね。
藤林:そうですね。
ゆい:真逆でした。
■藤林がゆいの包容力を絶賛「楽しくなりすぎちゃったなと」
――お二人は他の現場でも共演者さんとすぐに打ち解けられるタイプですか?
藤林:僕は、自分では空気を読むタイプだと思っていて…。
ゆい:こうやってすぐにふざけるんですが(笑)。 でも、彼はたぶんその場に合わせてすごく頑張ってくれていると思います。
藤林:“迷惑をかけない”をモットーに生きていて、150点を目指すのではなく、常に100点を出せるように意識しているので、時と場合、もちろんお相手にもよりますが、今回はゆいさんが全てを受け止めてくださる方だったので、楽しくなりすぎちゃったなという部分もあるかもしれないです。
ゆい:普段、現場で長く一緒になるときはけっこう心を開くんですが、静かなまま終わることも多いです。なので、この現場は思った以上に早くにぎやかになり、思った以上に心を開けたなと思っています。
■藤林「普段のゆいさんは天然」実は会話の一部でツッコミ役に
――藤林さんがふざけて、ゆいさんがツッコむ、という関係性がうかがえますが、普段のお二人はどんなタイプですか?関係性が逆になることはありますか?
ゆい:私は関西に10年ほど住んでいたことがあり、宝塚時代に関西の友人から「ボケてばかりじゃだめ、ツッコミもできるように」と言われてきました。藤林さんは分かりやすくボケてくれるので、分かりやすくツッコめているだけで、複雑なボケにはツッコめないです(笑)。
藤林:そんな高度な会話や試すようなことはしてないからね(笑)。 ただ、緊張しいな部分もあるので、コミュニケーションをとって和らげようというのはどっかにあるのかもしれないです。でも、僕がボケているように見えるかもしれないですが、普段のゆいさんは天然なところや、ちょっとおっちょこちょいな部分もあるので、僕が自然に、会話の一部かのようにツッコむこともけっこう多いです。
ゆい:たしかに、ナチュラルにツッコむのが上手。だからツッコまれたなという感覚があんまりないのかもしれないです。
藤林:そうなんです。あんまり目立っていないので、皆さん気付いていないかもしれないですが、けっこうツッコんでいますね。
■ゆい「すてきだなと」ムードメーカー藤林が見せた素顔
――撮影中、“こんな意外な一面を見た!”という場面はありましたか?
藤林:宝塚出身というと、どうしてもイメージとしてキビキビした格好良さがあって、笑う時も「オホホ」と笑うのかなと思っていたんです。でも、たまに口を大きく開けて「ガハハハハ」と、イメージとは違う豪快な顔で笑う瞬間があるんです。そのギャップを見られた瞬間ですね。今はまだ見せてなくて、隠していますね。
ゆい:隠していることは言わなくていいんですよ(笑)。 逆に私が藤林さんに対してすてきだなと思ったのは、初日からずっとにぎやかに現場を盛り上げてくれて、ムードメーカーだったんですが、ある撮影のときに、少し落ち込んでいるような静かな姿を見かけたんです。いつも明るいので、本来の藤林さんの姿みたいなのが見えたときに「あ、こういう一面もあるんだ」という発見があり、すてきだなと思いました。
藤林:見えちゃったか、俺の格好いい部分。
ゆい:うるさい(笑)。 でも、そういう静かな部分が藤林さんが演じる宮嶋を作るうえでも、ご自身とリンクさせているのかなと感じました。
藤林:普段ずっとにぎやかなわけではなく、楽しもうという気持ちがコミュニケーションという方法で出ているのですが。僕は黙ってスッとしていると「怖い」「冷たい」と見られがちなところがあるので、そういった自身の持つ一面を役作りに活かしている部分はありました。
■ゆい「こんなにみんなのことを知れる現場はあんまりない」
――撮影の雰囲気はいかがでしたか?撮影中、印象に残っている出来事があれば教えてください。
ゆい:とにかく明るい現場で、3週間ぐらいの撮影期間だったんですが、こんなに一人一人、みんなのことを知れる現場ってあんまりないなというくらい仲良くなれました。監督もすごく明るい方だったので、楽しいの一言に尽きますね。
藤林:仲が良いのさらに上の感じで、ずっといい雰囲気で笑っていました。役の話になってしまうのですが、宮嶋は潔癖で無臭というキャラクターで。僕は顔だけで勝負しているわけでもないですし、トークだけで勝負しているわけでもないので、「面白くない」と言われても大丈夫なんです。ただ、「臭い」と言われるのが人生で一番嫌なので、宮嶋と同じで、匂いケアはすごく徹底しているんです。
ただ、もうここまで気を使わなくなってくると「臭い臭い」と言ってくるんですよ。そう言われるエピソードが一つあって、控室で、ゆいさんがツナと卵のサンドイッチを食べていて「なんか匂うね」と話をしていたんです。で、その横で僕がイワシの干したおつまみみたいなのを食べていたら、こっちの方が圧倒的に臭くて(笑)。 2人で「そっちが臭い!」「いやそっちだ!」と冗談交じりで言い合っていたのですが、心の中でちょっと傷ついていました(笑)。
ゆい:その直後、酔っ払った彩芽を宮嶋が介抱するシーンの撮影だったんです。その直前にイワシを食べ始めたので、「絶対に今じゃない!」と思いました(笑)。
藤林:今じゃなかったね(笑)。 他のスタッフさんが部屋に来たときも「この部屋、独特な匂いがしますね」と言われるくらいで。でも、「臭い」と言い合えるほど仲が良かったのかなと思いました。でも、“匂い”で言うと、僕は香水が本当に好きで、いっぱい持っているんですが、使い切れないのでゆいさんと小栗(有以)さんに「よかったら使ってください」と、それぞれのイメージで勝手に選ばせてもらった香水をプレゼントしました。
■ゆい&藤林が明かす人との距離が縮まるきっかけ
――今作は、彩芽が“心の声を聞き、本心を知る”ということがきっかけで距離を縮めていきますが、お二人は、人との距離が縮まったなと感じるきっかけはありますか?
藤林:僕は“香り・匂い”ですね。普段、慢性鼻炎なのですが、それでもたまにふっと良い香りがすると、初対面の方であっても「何の香水を使っていますか?」と聞いてしまうくらい、人の香りというのは意識してしまっていると思います。そこから、知らない香りだったらどんどん質問したり、趣味の話に広がったり。香りをきっかけに意識が向いて距離が縮まることが多いです。
ゆい:私は演じる彩芽と似ている部分があって。本来は初対面では壁を作ってしまってあまり心を開かないタイプなんです。(藤林に)これだけ心を開いているので、説得力がないと思いますが。
藤林:説得力ないね(笑)。
ゆい:(笑)。 だからこそ、先ほど(藤林の意外な一面の)お話をさせていただいた、普段にぎやかな人の静かな一面を見たときや、静かな人がふっと大笑いした瞬間を目撃したときなど、ギャップを目にするとその人の本来の姿が見えた気がして、もっと知りたい、仲良くなりたいなと思います。
■藤林が欲しい能力「自分の好きな夢を見られる」
――今作の「相手の“匂い”で心が読める」にちなみ、もし、特別な能力が手に入るとしたらどんな能力が欲しいですか?
ゆい:私は「手から微電流が出る能力(ハンドEMS)」が欲しいです。毎日夜にストレッチをするのですが、夜になると足がパンパンにむくんでしまうんです。なので、もし手からEMSのような微電流を出せたら、洗顔するだけで毛穴も引き締まりますし、筋肉も緩んでリンパが通ってむくみが取れるので、毎晩すごく楽になるのになと思います。
藤林:僕は「自分の好きな夢を見られる能力」がいいなと思います。記者会見で小栗さんが「自分の好きな夢を見れる」とおっしゃっていて、すごくいいなと思いまして。夢の中なら現実にはできないことも叶いますし、それこそ、どんな能力も手に入るじゃないですか。それが夢の良さだと思うので存分に活かしたいなと思います。
ゆい:そんなにいつも悪い夢を見るんですか?
藤林:今日もけんかで負ける夢を見たので、次こそは勝ちたいなというか、強くなりたいというか(笑)。 俳優もそうですが、夢だとなりたい自分になれるというのがもっと自由に叶うんじゃないかなと思います。
■ゆい、見どころは「妄想シーンがすごくコミカルで面白い」
――最後に今作の見どころをお願いします。
ゆい:今作のメッセージとして、人の心が読めてしまうヒロインの彩芽は、恋に奥手でお人よしな性格ゆえに人とあまり深く関わらないように生きてきました。そんな彼女が宮嶋という人に出会ってどんどん成長していく姿を通じて、見ている方にも「何かを言葉にしてみよう」「恋をしてみよう」と思ってもらえる、一歩を踏み出すきっかけの作品になってくれたらうれしいです。見どころとしては、妄想シーンがすごくコミカルで面白い映像になっていると思いますので、ぜひそこも楽しみにしていてください。
藤林:伝えたいことや見どころはゆいさんと一緒です。なので、僕なりの見どころをお伝えさせてください。この作品はラブコメなので見るとすごく元気が出ます。普段、働いている皆さんにとって現実と重なる部分がありつつも、ちょっとした特殊能力というファンタジー要素もあり、見ている方の妄想をかき立てる作品にもなっていると思いますので、リフレッシュしていただき、また良い一日を過ごす糧にしてほしいなと思います。…本当に、僕がただただ格好いいだけの作品になってしまって申し訳ないです!(笑)。
ゆい:(遮って)本当に静かにしてください(笑)。 ぜひ楽しみにご覧ください!
◆撮影=岡田健

