小池栄子“夏海”はどこまでもかっこよく、北香那“絵梨子”は成長の兆し<さよならノワール>

小池栄子“夏海”はどこまでもかっこよく、北香那“絵梨子”は成長の兆し<さよならノワール>

不動産投資詐欺の被害にあった女性を支援する夏海(小池栄子)と絵梨子(北香那)
不動産投資詐欺の被害にあった女性を支援する夏海(小池栄子)と絵梨子(北香那) / (C)フジテレビ

小池栄子が主演を務めるドラマ「さよならノワール」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第2話が7月14日に放送された。犯罪被害者支援室に派遣され、夏海(小池)とコンビを組む絵梨子(北香那)。頭でっかちなタイプだが、第2話にして変化が見られた。(以下、ネタバレを含みます)

■犯罪被害者支援室に焦点をあてた警察ヒューマンドラマ

本作は、警察の「犯罪被害者支援室」にスポットを当て、犯罪被害者や遺族らが再び人生の歩みを進めることができるように寄り添い、初動としての支援をしていく警察ヒューマンドラマ。

主演の小池は、元暴力団対策係の刑事で、ある事件を機に新設された犯罪被害者支援室に異動になった黒木夏海を演じる。その夏海の相棒となる、犯罪被害者支援室に派遣の支援員としてやって来た心理学者の白石絵梨子を北香那が務める。

被害者に対等かつ親身に寄り添うことができる夏海に対し、知識はあるがうまく被害者とコミュニケーションをとることができない絵梨子。異なる人生を歩んできた女性2人が互いを助け、足りない部分を補いながら犯罪被害者たちを癒していく。

■犯罪被害者の前でケンカする夏海と絵梨子

犯罪被害者支援室が新たに担当する事案は、不動産投資詐欺にあったキャバクラで美雨という名で働く佐藤茂子(今泉佑唯)。

美雨は常連客の野村健太(百名ヒロキ)に投資に誘われたのだが、事件は“トクリュウ”の一派が指示していると見られた。暴力団対策係の河口真二郎(眞島秀和)と大野裕也(濱尾ノリタカ)は取り調べで野村の情報を得ようと、やり取りをしたスマホを預かりたいと言うも美雨は拒否。そして野村との男女の関係を疑われると、「私らそんな簡単にお客さんと寝たりしない!」と叫んだ。美雨が精神的に不安定だと感じた河口が、支援室にサポートを要請したのだった。

夏海たちが美雨の自宅マンションに到着すると、部屋中が荒れており、美雨の手からは血がしたたり落ちていた。夏海は手際よく応急処置を施し、「事件については何も聞きません」と約束。「その代わり、しばらくそばにいさせてください」と願い出た。

落ち着いたところで、また翌日来るとして帰ろうとすると、美雨のスマホから通知音が鳴り響いた。SNSで美雨を被害者だと特定する投稿がされたのだ。絵梨子は投稿を見ないようにスマホを預かろうとするが、美雨は嫌がり、夏海が「無理に取り上げるのはどうかな」と制止した。

すると絵梨子は心理学的見解を語り、「今、へりくつなんて聞きたくないって!」と夏海。ケンカのようになる2人だったが、美雨は夏海が自分の気をそらすために“小芝居”をしていると見抜いた。「キャバ嬢なめないで。こっちは人の気持ちを読むプロ」と美雨。

■夏海とともに被害者に寄り添おうとする絵梨子

図らずも小芝居をきっかけに美雨は一緒にワインを飲もうとした。最初は、勤務中ということでお茶にした夏海と絵梨子だが、「飲んでくれたら(野村について)おしゃべりしてもいいよ」という美雨の誘い文句で、夏海が絵梨子の分もワインを飲み干した。

言葉どおり、美雨は野村とのことを話した。しばらくして帰ることにした夏海たち。だが、絵梨子は美雨を1人にしていいのかと心配をしていた。距離を詰めすぎると依存が強くなり、立ち直りが遅くなるとして、支援員は基本的に被害者宅に泊まることは推奨されていない。とはいえ、心理学的には深夜から明け方は孤立感やネガティブな思考が強まる時間帯なのだ。

それは夏海にとっても「いつも一番迷うところ」。そうつぶやいたとき、何かを感じたのか振り返ると、美雨がマンションの屋上へと向かう姿があった。

駆け付けた2人は、美雨の自分が「カッコ悪すぎ」だという本音を聞く。絵梨子はそんな美雨の目を真っすぐ見て「死ぬのはカッコいいことなんですか?」と問い掛けた。

「バカ女として生きるよりはね」と投げやりになっている美雨に、今度は夏海が「バカはあなたじゃない。犯人ですよ」と言った。

寄り添うということは難しい。第1話の絵梨子は、心理学の知識ばかりを前面に押し出す“頭でっかち”なタイプだと見受けられた。それは大きくは変わらずとも、夏海の様子を見ながら寄り添おうとしているのが感じられた。

■支援した被害者から「いいコンビ」と言われる夏海と絵梨子

美雨の言葉をヒントに野村こと本名・飯塚朝日の居場所を突き止めた河口と大野が任意同行を求めた。ただ、河口は組織の全貌を暴くために野村をいったん釈放することに。

そこで警察は美雨に再び事情聴取を求めた。犯罪の性質上、野村は指示役らに邪魔として抹殺される可能性があるのだ。協力を決めた美雨だったが、事情聴取を担当した鴨居(岡山天音)から「特別に親しい関係だったんですか?」と以前と同じ質問をされた瞬間、うつむいた。

同席していた夏海が「答えたくなければ答えなくていいですよ」と言うと、絵梨子がすぐに「でも話したほうが楽になりそうなら話してください」と続けた。それぞれの考えで寄り添い、味方でいようとする2人。

事情聴取を終えて別れ際の美雨の様子に違和感を抱いた夏海。絵梨子も同行して後をつけると、美雨は野村を呼び出していた。死のうとしたときに聞きたいと言っていた「どうして私だったの?」と疑問をぶつけた美雨。野村の答えは「金をため込んでいるキャバ嬢がいるって情報が入ったんだよ」だった。美雨は、密かに思い描いていた野村との普通の日常を送ることを語ったが、野村は「キモいんだよ」と暴言。それで美雨の気持ちはふっきれた。

野村とのやり取りをすべて消したと言っていた美雨だが、1通だけスクショして残していた。そこにはだまされていたけれど、胸を打つ言葉があったから。実は夏海は、絵梨子がスマホを取り上げようとしたときからスマホに何かあると気付いていた。でもその場で確かめなかったのは、「だまされるのも仕事かなって」とポツリ。どこまでもクールでかっこいい。

敵だらけの女の世界で戦ってきた美雨は、女性で初めて味方になってくれた夏海と絵梨子に感謝し、そんな2人のことを「いいコンビね」と言った。「どっちもうそが下手。人間関係も下手。でしょ?」と。

違うところ、似たところがある2人。補い合う片りんがこの第2話で見られた。元暴力団対策係の刑事のカンが今も冴え渡り、被害者を支援するだけでなく事件解決にも一役買う夏海。絵梨子は、カウンセラーの資格を持っているとして美雨にアプローチしようとして、バッサリ拒否されてしまったが、それは美雨の考え方によるものでもあり、別の場面では役に立つこともあるはず。SNSには「夏海がカッコいい」「『だまされるのも仕事かなって』でぎゅんってきた」「黒木と白石先生との関係も少しずつ近づいているかな?」「黒木さんと先生のバディ好きだ」といった声が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部





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