韓国に暮らしていると、「婚姻届はまだ出してないけど、式は終わったよ」という話をよく聞きます。最初は「え、それって結婚したことになるの?」と驚きました。正直今でもびっくりです(笑)。でも実際、韓国では“式を挙げた=結婚した”と考える人が多いんです。そこで、日本とは少し違う、結婚に対する価値観の違いを、在韓5年目編集エミが現地のリアルと共にお話しします。
韓国では「結婚式を挙げた=結婚した」が大多数!?
韓国では、혼인신고(ホニンシンゴ:婚姻届)を出していなくても、結婚式を挙げた時点で“結婚した”とみなされることが多いです。結婚式をしていっしょに暮らし始めれば、周囲の人たちも自然と“夫婦”として扱います。
逆に、「婚姻届を出して式を挙げない」と、「本当に結婚したの?」「式はいつやるの?」と不思議がられることも。それほど、“結婚=式を挙げること”という意識が社会の中に深く根づいているんです。
婚姻届は後回しになることも
多くの韓国カップルは「結婚式 → 新婚旅行 → 婚姻届」という順番で進めるんだそうです。ですが、実際には新生活の準備や旅行で忙しく、「そのうち出そう」と思っているうちに、婚姻届を出さないままになるケースも少なくありません。その結果、社会的には夫婦、法的には未婚という“事実婚”状態になることもあります。
ただ法的には未婚でも、共同生活を続けていれば「事実婚」として認められ、財産分与や慰謝料請求が可能な場合もあります。

