「見せる結婚」が大切にされる韓国文化
韓国の結婚式は、2人のためだけの儀式ではなく、家族・親戚・職場・友人などに「結婚をお披露目する場」という意味がとても強いです。フォトウェディング、華やかな式場、両家の挨拶…。こうした過程を通して「私たちは正式に結婚しました」と社会に伝えることが、韓国では大切にされています。そのため、書類上の結婚よりも「結婚式を挙げたという事実」のほうが、“結婚の証明”として重視されやすい傾向があるんだそうです。
書類上“独身”のほうが得になることも?
もうひとつ、婚姻届を出さない理由としてよく聞くのが、「制度上のメリット」です。
韓国では、婚姻届を出すと税制や扶養、住宅ローンの条件が変わる場合があります。そのため、書類上は“独身”のままでいるほうが有利になるケースもあります。例えば、所得を別々に扱ったほうが負担が軽くなることがあり、こうした経済的な理由から婚姻届を後回しにするカップルも少なくありません。つまり、結婚式は挙げたけれど書類上は未婚という状態を、あえて選ぶ人たちもいるんです。

