キョウコさんは、仕事・家事・育児をこなす兼業主婦。夫のトモヤさんと、保育園に通う息子のヒロトくんの3人で暮らしています。
トモヤさんは当日の朝に飲み会があることを告げたり、近所の人に頼まれたゴミ当番をキョウコさんに丸投げする、いわゆる【断れない男】。勝手に引き受けてはキョウコさんに押し付けるので、困り果てていました。
キョウコさんに「自分で引き受けた仕事は自分でやって」と釘を刺され、しぶしぶゴミ当番をこなしていたトモヤさん。町会長・西園寺さんの娘・アミさんに「好青年だと評判ですよ」と声をかけられ、まんざらでもない様子で連絡先を交換します。
そのくせ育児にはほとんど関わらず、ヒロトくんの送迎の約束も守らないまま、飲み会をきっかけにアミさんと不倫関係に。職場でも、子どもが生まれたばかりの後輩・小寺さんに仕事を次々と押し付け、体調不良でも休日出勤や残業を強要していました。
トモヤさんは、部長に飲み会で注意されても小寺さんへ責任転嫁します。帰宅後には、キョウコさんから数々の不条理を理由に「離婚したい」と告げられますが、「育児ノイローゼだ」と決めつけ勝手に義母を召喚。義母は同居する気満々です。義母はキョウコさんが夫婦で話し合おうと、義母にヒロトくんを任せれば、「子作りしたいんでしょ」と勘違いする始末。
キョウコさんはトモヤさんに離婚届を叩きつけ、「父親として、夫としての無責任さを“育児ノイローゼ扱い”でごまかさないで」と訴え、義母に出て行ってもらうよう求めます。しかし、トモヤさんは「仕事も父親の役目のひとつだ。追い出すなんて母さんが可哀想」と発言し、呆れたキョウコさんは店を後にしました。
その後トモヤさんは、キョウコさんを「かわいげがない」と切り捨て、アミさんのもとへ。「所詮パート主婦だから、オレの凄さがわかんないんだよ」と妻を見下しています。アミさんに形だけでも仲直りしたほうがいいと促されると、翌朝、言われるがままキョウコさんに謝罪します。
夫が繰り出した謝罪の言葉









「もう一度だけチャンスをください!」
トモヤさんは、キョウコさんに甘えていたことや、義母を勝手に呼んだことを謝ります。
今自分は忙しくどうしても人手がほしいと言い、義母に同居してもらう代わりに、自分たちの生活になるべく関わらせないことを約束しました。
さらに、平日は深夜まで仕事で迷惑をかけたくないからと、しばらくはリビングで寝ると提案。
「……わかった、そこまで言うなら期待してるね」
キョウコさんは暗い表情でため息をつきながら受け入れますが、トモヤさんは「これでアミさんに気兼ねなく会える」と、密かに浮かれるのでした。
▼キョウコさんがもう一度だけ信じようとしたのは、言葉ではなく、その後の行動が変わることを期待したからでした。しかし、トモヤさんの謝罪は不倫を続けるための口実にすぎず、反省したふりで妻を欺いていたことは、信頼をさらに踏みにじる卑劣な裏切りといえます。
謝罪は、口にすることではなく、その後の行動が伴って初めて相手に伝わるものです。相手の「もう一度信じてみよう」という気持ちを裏切れば、失った信頼を取り戻すことはさらに難しくなります。大切な人の信頼に甘えず、誠実な行動を積み重ねることの大切さを忘れないようにしたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
