放っておくのは良くない?手や指が痛むときの対処法をクリニック院長前田先生に伺いました

放っておくのは良くない?手や指が痛むときの対処法をクリニック院長前田先生に伺いました

最近手首が痛くて、子どもを抱っこするのがしんどい。もしかしたら腱鞘炎の可能性もある?その場合、どんなことに気を付けたらいい?お医者さんにいかなくてもなんとかなるもの?そんな悩みについて、今回はまえだ整形外科リウマチクリニック院長の、前田俊恒先生にお聞きしました。

「赤ちゃんを抱っこすると手首が痛い」「スマートフォンを使っていると親指がズキズキする」「指を動かすと引っかかる感じがする」――そんな症状はありませんか?
もしかすると、それは「腱鞘炎(けんしょうえん)」かもしれません。
腱鞘炎は、大人だけでなく、スポーツや楽器を頑張っている子どもにも起こることがあります。今回は、腱鞘炎がどんな病気なのか、原因や対処法、病院を受診したほうがよいタイミングについてお話しします。

腱鞘炎とはどんな病気?

私たちの指や手首は、「腱(けん)」という、筋肉と骨をつないでいる丈夫なひものような組織が動くことで曲げたり伸ばしたりできます。この腱がスムーズに動くように支えているのが、「腱鞘(けんしょう)」というトンネルのような部分です。
手や指を繰り返し使い続けると、腱と腱鞘がこすれ合って炎症が起こり、痛みや腫れが出ることがあります。これが「腱鞘炎」です。
よくある症状としては、手首や指を動かすと痛い、押すと痛みがある、腫れたり熱っぽく感じたりする、指の曲げ伸ばしがしにくい、指が引っかかったり、まっすぐ伸ばしにくくなる(ばね指)、などがみられます。
特に、親指の付け根から手首にかけて痛みが出る「ドケルバン病」は、育児中のお母さんによくみられる腱鞘炎の一つです。

手の使い過ぎだけが原因ではありません

腱鞘炎は「手の使い過ぎ」がきっかけになることが多い病気ですが、それだけが原因ではありません。
例えば、

○赤ちゃんの抱っこや授乳を繰り返す
○パソコンやスマートフォンを長時間使う
○ピアノや野球、テニスなどで手をよく使う
○妊娠・出産後や更年期など、体のホルモンバランスが変化する
○関節リウマチや糖尿病などの病気がある

このようなことも、腱鞘炎になりやすくなる原因と考えられています。
特に女性は、妊娠・出産・更年期の時期に体の変化が大きいため、腱鞘炎が起こりやすいことが知られています。

子どもでも腱鞘炎になることはある?

子どもでは大人ほど多くはありませんが、腱鞘炎になることはあります。
最近では、

●タブレットやスマートフォンを長時間使う
●ゲーム機の操作を繰り返す
●野球やテニスなどのスポーツ
●ピアノやバイオリンなどの楽器の練習

などで、手や指に負担がかかり、痛みが出ることがあります。
「少し休めば治るだろう」と思って無理を続けると、なかなか治らず長引いてしまうこともあります。
お子さんが「手が痛い」「指が動かしにくい」と話したら、まずは無理をさせずに休ませることが大切です。

痛くなったらどうすればいい?

腱鞘炎かなと思ったら、まずは痛みが出る動きを減らして、手を休ませて、炎症を悪化させないことが大切です。
家庭でできることとしては、手や指を使いすぎない、痛みが強いときは保冷剤などで10~15分ほど冷やす、サポーターや装具で手首や指を安静に保つ、などが効果的です。
痛みが軽ければ、市販の湿布や塗り薬で楽になることもあります。
ただし、痛みが和らいだからといって無理を続けると、かえって悪化してしまうことがあります。

病院ではどんな治療をするの?

整形外科では、まず症状や手の動きを確認し、一人ひとりの状態に合わせて治療を行います。

◎安静や生活指導
◎サポーターや装具の使用
◎飲み薬や塗り薬
◎リハビリ
◎注射

多くの方は保存的な治療で改善が期待できます。
痛みが長期間続いたり、指が曲がったまま戻らなくなったりした場合には手術が必要になることもあります。

放っておくと治りにくくなることも

「そのうち治るだろう」と我慢して使い続けると、炎症が長引き、治るまでに時間がかかることがあります。

◇痛みが何日も続く
◇家事や育児、仕事に支障がある
◇指が引っかかる
◇指が伸ばしにくい
◇腫れや痛みがどんどん強くなる

といった症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。早めに治療を始めることで、悪化を防ぎ、早く回復できる可能性が高くなります。

毎日のちょっとした工夫が予防につながります

腱鞘炎を防ぐためには、普段から手を使い過ぎないことが大切です。
例えば、

・長時間同じ作業を続けない
・ときどき手を休ませる
・スマートフォンを使う時間を見直す
・家事や育児では片方の手だけに負担をかけない
・痛みを感じたら無理をしない

といったことを心掛けるだけでも、手への負担を減らすことができます。

まとめ

腱鞘炎は、手を使い過ぎたときだけでなく、育児やスポーツ、楽器の練習、ホルモンバランスの変化など、さまざまなことがきっかけで起こります。
最初は軽い痛みでも、無理をして使い続けると治りにくくなることがあります。
まずは手を休ませることを心がけ、それでも痛みが続く場合や、指が動かしにくい場合は、我慢せず整形外科を受診しましょう。
早めに適切な治療を受けることが、毎日の生活を快適に送り、大切な手の働きを守ることにつながります。

※記事の校閲にAIを使用しています。

まえだ整形外科リウマチクリニック

執筆者

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前田俊恒

前田俊恒

まえだ整形外科リウマチクリニック院長
医学博士/整形外科専門医/リウマチ専門医/リハビリテーション科専門医

肩こり・腰痛・関節痛などの慢性疼痛から、関節リウマチ、骨粗鬆症、スポーツ障害まで幅広く診療。
日常生活に根ざした運動指導・セルフケアの啓発にも力を入れている。肩や膝、腰の痛みなど日常の体の不調や身近な健康情報についても、医学的根拠に基づいた分かりやすい解説を行っている。

まえだ整形外科リウマチクリニック

配信元: ママ広場

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