間サエコさんは、小学6年生の娘・姫子ちゃんを育てるワーママ。困っている人を見ると放っておけず、つい手を出してしまいます。
ある日、電車内で赤ちゃん連れの親子を見かけたサエコさんは、赤ちゃんの頭を見て「絶壁だね」と指摘。そして、断りもせず「押せば治る」と赤ちゃんの頭を押しつぶすようにつかんだことで、母親の怒りを買ってしまいます。ところがサエコさんは意に介さず、祖母直伝の方法だと説明し、笑顔でその場を後にするのでした。良いことをしたと思い込んでいるサエコさんは、その日の昼休み、同僚の茂木さんと定食屋を訪れます。そこで……。
泣き叫ぶ男の子と困っている母親を目にすると、まず茂木さんが心配します。するとサエコさんが席を立ち、「私が食べさせてあげる」と有無を言わさない笑顔で母親からフォークを奪い、「ほら、食べて?」と男の子へ食事を食べさせることに成功。その様子に、サエコさんは満足げな笑顔を浮かべました。
その助言、相手を追い詰めていない?








母親はサエコさんに頭を下げながらも、「今日は気分転換に来たのに……」と、肩を落とした様子。
そして「女手一つなんて、尊敬します」の言葉に、サエコさんは自分が認められたと、すっかり気を良くします。
そこでサエコさんは、「ママが怖い顔をしていたら、子どももごはんを食べたくなくなるよね」と、まるで「あなたには無理♡」と言わんばかりに、母親の接し方を得意げに指摘しました。
途端に母親は、自信を失った表情で、今にも泣き出しそうになるのでした。
サエコさんは男の子に食事をさせることができましたが、それだけで「ママが怖い顔をしていたから食べなかった」と決めつけ、必死になっていたママをさらに追い詰めてしまいました。
子どもが食事を嫌がる理由は、体調や気分、眠気などさまざまです。目の前の一場面だけを見て母親の接し方が原因だと決めつけてしまうと、育児にまだ慣れていないママが「自分のせいなのでは」「母親としてうまくできていないのでは」と自信を失ってしまうこともあります。
困っている人を見かけたときこそ、自分の考えを一方的に伝えるのではなく、まずは相手の気持ちや事情を想像し、責めるような言葉になっていないか考えることが大切ですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント
