松島聡“永坂”、悩みながら過去の後悔も力にして産婦人科医として成長<ファーストクライ 母子救命救急班>

松島聡“永坂”、悩みながら過去の後悔も力にして産婦人科医として成長<ファーストクライ 母子救命救急班>

永坂(松島聡)は高校の同級生と再会
永坂(松島聡)は高校の同級生と再会 / (C)日テレ

比嘉愛未が主演を務めるドラマ「ファーストクライ 母子救命救急班」(毎週水曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第2話が7月15日に放送された。セレブ病院に誕生した無償で行き場のない妊婦を救う母子救命救急班。光井(比嘉)が率いるチームに参加することになった巻き込まれ体質の永坂(松島聡)の過去と医師としての覚悟が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■行き場を失ったワケあり妊婦たちを救う産婦人科医たちの奮闘を描く

本作は、日本屈指のセレブ病院で秘密裏に結成された、新たな命を守り抜く母子救命救急班の奮闘を描くメディカル・エンターテインメント。

主演の比嘉が演じるのは、チームの要となる卓越したスキルを持つ産婦人科医・光井明希。片耳に難聴を抱えながらも、誰よりも赤ちゃんの産声を聞くことに執着する、たたき上げのスペシャリストだ。院長の特命により、行き場を失ったワケあり妊婦たちを無償で救っていく。

ほか、光井に強引に誘われて母子救命救急班に参加する産婦人科専攻医の永坂海斗役を松島聡(timelesz)、特定妊婦を支援するNPO法人「HOME うぶごえ」の代表で、光井の親友・羽鳥美咲役を徳永えり、光井が勤める聖フィオナ病院のコンシェルジュ・成宮忍役を前田敦子、ベテラン助産師の倉田千広役を山村紅葉、麻酔科医・藤堂直樹役を岡部たかし、新生児科医・富永航役を濱正悟、聖フィオナ病院院長・神谷玲子役を真矢ミキが演じる。

■外国人の未受診妊婦とハイリスクな不妊治療を希望するセレブ妊婦

理事会で母子救命救急班での受け入れは中止と決まったものの、光井は新たにやって来た外国人技能実習生のメイ・トゥ(宮崎あみさ)の診察をする。相手は同じ技能実習生だというが、誰にも言えず苦しんできたという。

妊娠29週目だったメイは、検査で妊娠合併症による巨大脾動脈瘤を抱えていることが分かる。動脈瘤が破裂すれば、赤ちゃんはおろか、母体も危険にさらされてしまう。もしもの時は母体救命を優先するのが産科医療の鉄則だが、メイは「赤ちゃん失いたくない!」と強く希望。光井は「だったら私たちも全力であらゆる方法を探ります」と告げた。

一方、光井は通常の病院の業務で、夫は老舗玩具メーカーの2代目社長、自身は設計士である44歳のセレブ女性・矢田歩美(三倉茉奈)を担当することに。歩美は、6年間不妊治療を続けてきたがうまくいかず、夫の母に提案されたハイリスクな卵子提供による出産を希望していた。

聖フィオナ病院で最先端の不妊治療を学びたいと働く永坂を、光井は歩美の面談にも同席させた。そこで永坂は、歩美がこれまで不妊治療をすることで「仕事にも支障があったはず」で、それでも治療を続けるのは「相当強いお気持ちがおありということですね」と語った。そのとき、歩美は戸惑いの表情を見せた。

第2話のタイトルは「蘇る過去、それぞれの覚悟」。メイの生みたいという覚悟、そして歩美は不妊治療を続けて子どもを持つか、区切りをつけて夫婦2人で幸せに生きるかという覚悟に直面した。

■永坂が抱える過去の後悔

そんな中、過去と覚悟、それぞれを突き付けられたのが永坂だった。

「よく医者になったよね」。永坂にそう冷たく言ったのは、メイに付き添ってきた鮎川奈央(紺野彩夏)。2人は高校時代の同級生。ただ、奈央は高校2年になる前に退学していて、10年ぶりの再会となった。

実は、16歳のときに妊娠した奈央。誰にも頼れず、一人で生んで、置き去りにした過去があった。その罪を抱えて生きる奈央は、同じスーパーで働いていたメイの妊娠に気付き、かつての自分と同じように誰にも頼れなかったメイに寄り添い、羽鳥のNPO法人を探し当てた。

メイは、奈央が永坂について「優柔不断のヘタレ、意気地なし、根性なし、度胸なし」と称したものの、高校時代に家にも学校にも居場所がなかった自分に優しくしてくれたとも話していたと明かす。「大好きだった人、でも大嫌いだった人。でも最高に優しかった。でも最高に冷たかった」とも語っていたとして、メイは「本当の先生はどっち?」と問い掛けた。

奈央がそう語ったのは、永坂が奈央の妊娠に気付いていて、知らぬふりをしてしまったからだった。

■産婦人科医として永坂の覚悟と、この道を選んだ理由

永坂は、産婦人科医院を営む父・弘樹(羽場裕一)に会いに行った。なぜ分娩をやめて不妊治療専門に変更にしたのかと聞いた。

「長いこと出産の現場に携わってきた。でも生みたくても生めない人もいる。その人たちに寄り添うのも、やりがいがあると思ったから」。

自分を持っている父に対して、自身は「びっくりするぐらい自分がない」と永坂。弘樹は「でもそう言い切れるのがお前の強みだ。迷うことを楽しめ」とアドバイスした。

巻き込まれ体質を自認し、それなら自分から巻き込まれにいこうと決めた永坂。光井はメイの動脈瘤の手術を出産前に行うと決めたが、永坂は父のコネを利用して血管外科の第一人者に協力をとりつけた。また、少し前に歩美が中庭に一人で泣いていたときは見ているだけで、光井に呼ばれるまで動かなかったが、新たな決意をした永坂は歩美の夫・祐介(大石将弘)が1人で中庭にいるのに気付くと自分から近づいて本音を聞いた。

産婦人科医として芽生えた確かな覚悟。メイの緊急オペからの緊急帝王切開では逃げ出しそうになったが、光井の「なんでこの道を選んだの!」という問いで帝王切開の執刀を担当した。

ファーストクライ=産声を聞いた永坂は「純粋な空間。出産の現場は、みんながお母さんと赤ちゃんの無事だけを祈ってる。世界で最も純粋な空間。そう、だから僕は、この道を選んだ。これ、本音にします」と静かに、でも力強く語った。

高校時代、奈央が本当は好きだった永坂は、奈央が妊娠していることに気付いてショックを受け、見て見ぬふりをし、それを忘れようとしてきた。しかし「絶対忘れちゃいけない。これからも忘れるつもりはない」と、産婦人科医として新たな一歩を踏み出した。そんな永坂に奈央は「あなたが医者でいてくれてよかった」と言った。

覚悟をしても揺らぐことはある。不妊治療をやめる覚悟をした歩美のように。でも一歩一歩進んでいくのだ。永坂は光井だけでなく、母子救命救急班のメンバーや藤堂らの存在にも感化されていると言っていた。周りに感化されながら、成長していく。第1話、そして第2話の序盤とは違って、光井の隣で優しい笑顔を見せる永坂がどこか頼もしく思えた。

SNSには「永坂先生、今回でぐっと成長した感じ」「顔つきが違った」「『あなたが医者でいてくれてよかった』に変わったの、泣いた」「過去と向き合うことで一歩進むことができた永坂先生。素敵な産婦人科医になるだろうな」「覚醒した永坂先生に感動」などの声が上がった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部






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