学生時代から漫画を描き続けるのぞみわたるさん(@nozomiwataru)は、SNSやブログを中心に、シンプルな描写で読者をくすっと笑わせる「のぞみわたるのギャグ漫画」を定期的に公開している。今回は、純粋すぎる父親と生徒が一斉に保健室に行くという2つの4コマ漫画を紹介するとともに、作者に作品に登場する父親像について話を聞いた。
■「キスなんかしたんだぁぁ！」娘の妊娠にピュアすぎる親
高校生の娘・マユミが妊娠していることを知った両親。父親は激しく動揺し、テーブルを叩いて娘に「おい、黙ってないでなんとか言え！父親は!?なぜこんなことをした!?」と怒鳴りつける。
おなかの赤ちゃんの父親が誰なのか問い詰める父親だが、マユミは答えようとしない。父親は席に座り直すと、「なんで…どうして…キスなんかしたんだぁぁ！」と顔を赤くして叫ぶ。そのピュアすぎる言葉に、マユミは逆に驚いてしまうのだった。
本作のような純粋な父親について、のぞみわたるさんは「かわいいけど現実にいたらあまり笑えない」と語る。「現に父親がこんなんだから、高校生の娘が懐妊するという事態になってしまったわけですし…」と、漫画の背景にあるリアルな問題にも触れつつ、「まぁ、元気なお子さんを産んでください」と結んだ。
■一人の体調不良で廊下に長蛇の列!?先生が叫んだ「いや多い多い！」
もう一つのエピソードは、学校の授業中の出来事だ。一人の男子生徒が手を挙げて「体調が悪いので保健室に行ってもいいですか？」と先生に尋ねる。先生がそれを承諾し、「ただし一人にするのは危ないから、保健委員が一人付き添いをしてあげなさい」と指示すると、事態は思わぬ方向へ。
他の生徒たちが「先生！心配なので自分も行きます」「だったら私も付き添います」と次々に言い始め、なんとクラスの生徒が一斉に保健室へ向かおうとする。廊下を歩く長蛇の生徒たちの姿を見た先生は驚き、「いや多い多い！」と思わず叫んでしまうのだった。
「のぞみわたるのギャグ漫画」は、生活環境の変化などでストレスを感じやすい時期にも、思わず笑ってしまうような作品が揃っている。近頃あまり笑えてないと感じている人は、この機会に一度読んでみてほしい。
取材協力：のぞみわたる(@nozomiwataru)
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