妊娠中の夏美さんは、夫・冬彦さんとともに、おなかの赤ちゃんの性別を義両親へ報告しに行きました。しかし、妊娠を喜んでくれていたはずの義両親は、赤ちゃんが女の子だとわかると、態度が豹変。
義母は代々1人目は男の子で苗字を受け継いできたことや、自身の経験を語り、「男の子以外どうでもいい」「次の子で男の子を産んで、名付け親にさせて」と言い放ちます。跡継ぎへのこだわりを主張する義両親へ怒りを感じた夏美さんは、義実家を後にしました。
帰りの車内で、冬彦さんは赤ちゃんの名付けを夏美さんに丸投げ。さらには飲み会の連絡でスマホに夢中です。
呆れた夏美さんが「赤ちゃんの名前に興味がないんでしょ?」と指摘。夏美さんは買い物中もその場にいただけだったと告げ、「名付けでも、ただいるだけなの?」と追及します。
自分の過去を振り返った冬彦さん。これまでの人生、いつも親の判断に従って生きてきました。でも、夏美さんとの結婚は自分の意思。勇気を出した冬彦さんは「名前を考える」と約束をしたのです。
しかし約束の日、冬彦さんは白紙のノートを渡し「俺には無理だった」と告げ、夏美さんを激怒させます。それでも冬彦さんは「インスピレーションが大事で閃かなかっただけ」と言い訳をしました。その言葉に、夏美さんは呆れてしまいます。
夫の反論に妻は思わずたじろぎ…











「とりあえず一つくらい書いてよ。何でもいいからさ」と夏美さんに言われた冬彦さんは、自分なりの名付けへのこだわりを打ち明けます。
冬彦さんに「ノートをいっぱい埋めれば正解なわけ?」と言われた夏美さんは、「白紙が正しいわけ?」と怒りながら返答。
思わずたじろいだ冬彦さんは「これだけ書いて、ピンと来てる名前はあるの?」と問い返しました。その言葉に、夏美さんは思わずハッとします。どの名前も素敵で一つに絞り切れていなかったからです。それでも引くに引けなかった夏美さんは、「私は一緒に決めようと思ってたんだよ」と、自分の思いを伝えるのでした。
▼夏美さんは「一緒に決めたい」という気持ちを抱えていました。一方で、冬彦さんの問いかけによって、夏美さん自身もまだ答えを出し切れていないことに気付かされます。
相手が悪いと思っていた出来事でも、一度立ち止まって相手の言葉に耳を傾けると、新たな気付きが生まれることがあります。大切なのは勝ち負けではなく、お互いの本音を理解し合おうとする姿勢なのかもしれません。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
