
夜はまったり漫画三昧!2025年上半期によく読まれた漫画を紹介。
宅配の仕事に長く従事している漫画家ゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)が描く実録漫画『運び屋ゆきたの漫画な日常』から、「汗だく配達員」のエピソードを紹介する。
■「メールでよくない?」配達員の仕事の価値を否定した中学生



暑い夏の日、配達中の郵便配達員がマンションの談話室から聞こえる中学生の声に耳を疑う。よく聞くと、それは配達をしている自分に向けられた陰口だった。「汗だくだし、汚れるし。大人になっても絶対あんな仕事したくない」「メールでよくない?今になくなるよ?」と、配達の仕事を嫌悪する言葉が続く。
ゆきたさんは、投稿主の話を受け、自身も宅配の仕事を長く続けてきたなかで、「こういう見方をされることは残念ながら、昔からときどきあることだった」と話す。炎天下のなか、汗だくでバイクを走らせる配達員は、確かに「汚れる」仕事だろう。
聞こえてきた言葉に気落ちしてしまった配達員だったが、話を聞いていた中学生の友達が神対応を見せる。その友達は「じゃあ、これ九州まで届けてよ。63円で」「山の中だよ?3日以内にね」と手紙を差し出した。配達員がいてこそ成り立つ、手紙の価値を教えてくれたのだ。
■酷暑の中の配達に「嫌な顔された」同業者の共感
このエピソードには、「酷暑のなか汗だくで訪問したら、嫌な顔されたこともありますよ。お友達に感謝だ」「快適な生活ができるのは、そこまでにいたることをしてくれている人がいるからだ」など、多くの同業者や読者から感動と共感の声が届いた。
ゆきたさんは、こうした声を受け、「近年は宅配需要の高まりや、特にコロナ禍のなかで生活に不可欠な仕事であったことから、世間の見方がだいぶ変わってきたようにも感じている」と語る。そして、「このお友達の言葉など聞くと、特に若い世代ではそうなのだろう、と思う部分もある」と、若い世代の理解に期待を寄せた。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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