由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫は自称「気配りじょうず」で育児にも積極参加してくれますが、足りない面が多くてぎくしゃくすることも。
ある日、由美さんは家族で、友人のミズキさんのホームパーティーへ。失言してミズキさんにノンデリ認定された夫でしたが、気配りじょうずなミズキさんの夫・コウさんの行動をまねして名誉挽回!「相手が喜んでくれるうれしさ」を思い出し、見習った気配りを続けて同僚からも評判は上々です。
しかし、先輩は不適切な好意の表れだと言ってノンデリ発言を連発。しかし、そんな張りつめた状況の中、夫は自身のノンデリ経験を告白するなどして、場の空気を一新。本物の気配りじょうずになれたと浮かれる夫でしたが、妻への気配りが空振ってすねる事態に……。そんな夫とは気長に付き合っていく決意をした由美さんでしたが、今度は義父のノンデリ発言に困ることに……。
夫がノンデリ発言を注意すると、すっかりすねてしまった義父。「もう何も喋らない!」と言って、そそくさと立ち去ってしまいました。
一方、その日の夫はいつもと違って……。由美さんの手が荒れているのは、夫である自分が水仕事を任せているせいだと言い、自分を責めるべきだと義父に主張していました。いつもは適当に笑っているだけだった夫が、そんなことを言うだなんて……。由美さんはとても驚きました。
「今日はちゃんと言い返してかばってくれている」
「やっぱり少しずつ変わり始めている……?」
夫の成長を感じた由美さんでした。
自分の父が「ノンデリ」だと気づいた夫








すねて趣味に没頭し始める義父の姿を見て、家族は絶句し、苦笑い。
「ごめんね、由美ちゃん」
「お父さんが落ち着くまでコーヒーでも飲みましょ」
義母の提案で、早めのティータイムがスタート。由美さんが持参したお菓子が役立ちました。
「お菓子!?」
それを聞きつけた義父は、大はしゃぎですっかり笑顔です。
「なんか……ごめん……」
申し訳なさそうにしている夫に、由美さんは労いと感謝の言葉をかけました。素直に、かばってくれたことがうれしかったのです。
そのとき、夫がぼそりと言いました。
「お父さん、アレに似ているわ……」
「デリカシーのない会社の先輩にそっくりなんだよ、俺のお父さん」
夫は、憧れていた会社の先輩のノンデリ発言の数々を思い出しながら、自分の父が先輩に似た気質だと気づいてショックを受けたのでした。
◇ ◇ ◇
先輩のノンデリな姿に自分を重ねて気づきを得た夫が、今度は父親の言動に同じものを見てショックを受けたようです。身近な人の言動は、思いがけず自分自身を映す鏡になることがありますよね。「あの人のここが嫌だな」と感じたとき、自分も同じことをしていないか振り返ってみることが、自分自身の成長につながるのかもしれません。
そして、庇ってもらったことに対して由美さんが夫に感謝を伝えたように、パートナーが自分のために動いてくれたとき、素直に感謝の気持ちを伝えることも大切です。感謝の気持ちを忘れず、それを言葉にして伝えることが、夫婦の信頼関係の土台になっていくのでしょうね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

