健康、節約志向の高まりもあり、職場や学校に弁当を持参する人は多くいます。
しかし、食べようと思ったら弁当箱から汁が漏れていたり、中の食材が片寄っていたりして、がっかりすることは『あるある』。
弁当箱にも、さまざまな素材や形状がありますが、もっとも汁漏れや片寄りが少ないのは、どのタイプなのでしょうか。
そこで、本記事では市場で販売されている弁当箱のタイプ別に、食材の片寄りと汁漏れの度合いを比較してみました。
傾けた弁当箱、もっとも汁漏れが起こるのは?
今回のテストでは、タイプの異なる①4点ロック式、②内フタ付きアルミニウム製、③2段タイプ、④タッパーを比較。
撮影:エフシージー総合研究所
各弁当箱におにぎり1個と汁気の多い煮魚、ごま油を同量かけた野菜サラダを入れ、隙間が無いようにスペースには緩衝材を詰めました。
撮影:エフシージー総合研究所
その弁当箱に蓋をして、30分歩行する通勤、通学中に鞄の中で弁当箱が揺さぶられることを想定し、30度に傾く試験機にセットし、30分間(900回)連続で傾斜を繰り返し、試験後の食材の片寄りの度合いを調べていきます。
撮影:エフシージー総合研究所
その結果、すべての弁当箱で大きな片寄りはありませんでした。隙間なく食材を詰めれば、構造に関係なく片寄りは防げるでしょう。
しかし、容器の底に煮魚の汁がもっとも多く流れ出ていたのは①、次いで④、②、③の順でした。
撮影:エフシージー総合研究所
お弁当ごとの汁漏れを比較
そこで、汁漏れの程度を定量的に調べるために、ごま油を弁当箱の底が覆われるくらい入れてから、蓋をして3分間、90度傾けた状態にしてみました。
※撮影:エフシージー総合研究所
鞄の中で弁当箱が横になってしまったことを想定しています。
撮影:エフシージー総合研究所
①は約2分でゴマ油が漏れ出しました。4箇所のレバーでパッキンを本体の縁に押しつけて密閉する構造ですが、押しつけの力が弱いため漏れてしまったと考えられます。
撮影:エフシージー総合研究所
②は3分後にフタを開けてみると内フタと本体の境目から油が滲んでいました。
撮影:エフシージー総合研究所
③④からは、汁漏れはありませんでした。
②の内蓋は本体の縁の内側に押し込んで閉めるのに対して、③④は本体の縁の内側と外側をコの字状に挟み込んで密閉しています。
つまり、蓋の構造によって漏れにくさが違うことが分かりました。
制作:エフシージー総合研究所
弁当箱の多くは電子レンジや食洗機に対応している表示がありますが、内蓋やパッキンには使用できないことが多くあります。
内蓋やパッキンは柔らかい素材のため、耐熱温度が低く、熱による変形が起こってしまうためです。
内蓋やパッキンが変形してしまうと密閉性が保てず汁漏れしてしまうため、取扱説明をよく読み、正しく使うことが重要でしょう。
まとめ
弁当箱の構造によって、汁漏れの度合いに差があることが分かりました。
移動時間が長い場合などには、汁漏れが少なかったタイプのものを選ぶと安心かもしれません。
とはいえ、弁当をおいしく食べるためにも、タイプに関わらず、なるべく水平を維持し、慎重に運ぶことが望ましいといえるでしょう。
[文/エフシージー総合研究所 構成/grapeフード編集部]

