「二郎さんとツキミさんは、結婚して2年が経つ夫婦。互いに毒親のもとで育ち、子どもを愛せる自信がない二郎さんとツキミさんは「DINKs=子どもを持たないことを選択した夫婦」として、「子どもは絶対につくらない」と誓っていました。しかし、二郎さんは母親からの孫催促や同僚の出産報告にプレッシャーを感じ、精神的に追い込まれていました。
追い詰められた二郎さんに声をかけたのは、子どもを持たない専務でした。自身も遺伝性の疾患があり、「子どもが好きだからこそ産まない選択をした」という専務は、二郎さんを諭します。
専務の言葉で自分の間違いにようやく気付いた二郎さんは、涙ながらに謝罪。ツキミさんもそれを受け入れ、家に戻ることにしました。
しかし、反省したのもほんの一瞬。周囲からのプレッシャーに再び耐えきれなくなった二郎さんは暴言を繰り返すようになり、結局2人は離婚を選択することに……。
そして数年後——二郎さんは親戚に進められるがまま再婚し子どもをもうけますが、わが子に一切興味を示さず、出産直後の妻をも冷たく突き放します。
「周りのせいで仕方なく子どもをつくった」と言い訳ばかりを並べ立てる二郎さんの胸の内は、「やっぱりかわいくない、逃げたい」という身勝手な思いでいっぱいなのでした。
今まで子どもがいないことを責めてきた親族は…









子どもができたことで、親族から手のひらを返したように称えられる二郎さん。一方で、兄の一郎さんは離婚して妻と子どもを失ったため、親族から激しく責め立てられていました。
「お前は長男以上に立派だ」ともてはやされた二郎さんは、自分勝手な行動で周りを散々傷つけたことなどすっかり忘れ、優越感に浸るのでした。
「周りに認められたい」という歪んだ承認欲求のために新しい命を利用してしまった二郎さん。しかし言うまでもなく、子どもは親族からのプレッシャーをかわすための道具でも、周りから褒められるための飾りでもありませんよね。
二郎さんや親族はそのことに早く気づき、新しい命を育てる責任の重さについて、もう一度しっかりと考えてほしいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ
