
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、地球爆破の使命を負った宇宙人がおいしいタイ料理を食べたいがために任務を一字中断する「地球最後の日のごはん」(鷲尾球・漫画、Patrick Rangsimant・原作/主婦と生活社)をピックアップ。
この記事では、作画を担当する鷲尾球さんにインタビューを行い、“宇宙人”と“タイ人”という主人公たちを描くにあたり発見したことや作品の魅力、今後の展望について語ってもらった。
■タイ料理のおいしさが忘れられず…宇宙人が地球爆破の任務を一時中断
地球を爆破するという任務を負った宇宙人・シュンは、降り立ったタイで食べた料理のおいしさに感動する。料理を作った青年・ダンに聞くと、これは特別なものではなくいたって普通の料理なのだという。いままでに食べたことのない極上の食事を、地球人は毎日食べているのだと衝撃を受けた。
食堂を出たシュンは、予定通りに爆破スイッチへ手を伸ばす。しかし、頭によぎるのは最後に食べた料理のおいしさと、ダンの笑顔。もう二度とあの味が食べられなくても己の使命をまっとうするべきなのか、シュンは葛藤するのだった。

■“宇宙人”と“タイ人”、2人の主人公を通して触れるタイの文化
————本作は主人公が“宇宙人”と“タイ人”という、日本の読者からは少し離れた背景を持つキャラクターたちです。彼らを描いていくなかで苦労したことや、新たに発見したことはありましたか?
宇宙人であるシュンがご飯を通して地球や、タイの文化、ダンのことを知っていくように、私自身も彼らを通してタイの文化に触れ、学ぶような気持ちで描いています。
調理器具でいうとまな板が丸型であることが多いこととか、日本だと長方形が多いかなと思うので、そういった日本との違い、あるいは共通点を知るたびに新鮮な気持ちです。
——近年、タイのBL作品が日本でも人気になり、日本版コミカライズの刊行が増えてきています。そんななかで『地球最後の日のごはん』のほかにはない魅力は何だと思いますか?
タイ×SF×ご飯という3要素、シュンの宇宙人という設定がやはり魅力的だなと感じています。
至って真面目なつもりのシュンですが、それがダンや我々からするとかえってコミカルに感じてかわいさにつながっていくのがいいなあと思います。
——鷲尾さんご自身が今後挑戦してみたい作品やジャンルはありますか?
ヒューマンドラマのような人と人の出会いやつながりに魅力を感じているので、BLでもそれ以外でもあらゆる形で関係がつながっていくようなお話が描けたらと思います。
——作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
タイで出会った2人がどう関係を深めていくのか、シュンの任務の行方はどうなるのか…。
私自身も新しいタイ料理が出てくるたびに新鮮な気持ちで描かせていただいていますが、ダンの作るおいしい料理と併せててこの先も楽しみにご覧いただけますとうれしい限りです!


