
アゴ山(@longagoyama)さんはブログで『カサンドラ症候群になって離婚をするまでの話』という作品を投稿し、注目を集めている。結婚後に夫がアスペルガー症候群であることが発覚し、10年の結婚生活を経て離婚を決意する。今回は本作の31~36話までをお届けするとともに、作者に旦那が隣の車を擦ったときの当時の心境などについても話を聞いた。
《カサンドラ症候群とは?》
パートナーとのコミュニケーションで問題が生じることで、その関係を維持するために心身ともに疲弊して不調が生じる状態のこと。片頭痛や自己肯定感の低下、疲労感などの症状が続く。

ある日、夫婦で近くの遊園地に車で出かけた。帰りにアコがお土産を選んでいる間、ユーマは先に車に戻っていた。お土産を買い終わって車へ戻ると、車の前でユーマがぼーっと立っているではないか!?

ドアを開けた際に隣の車を擦ってしまったと聞き、アコは「とりあえず保険屋さんと警察に連絡!」と大声で伝える。その後持ち主がやって来て、なんだかんだで解決することができた。今回の件でユーマはただ見ているだけだったので、「トラブルが起きても動けないって、なんか頼りないなぁ…」と思ったのである。

結婚生活もしばらく過ぎたころ、アコは赤ちゃんを授かることができた。アコはうれしそうに報告するが、ユーマは「え?あ、うん」と答えるだけで、反応が薄いユーマに対して残念に思う。その後アコはつわりがひどく、入院したり実家に滞在したりなどで大変な妊婦生活だった。

ユーマは頼んだことは一通りやってくれたが、掃除が苦手で部屋は絶望的に汚くなっていた…。けれどアコは「なんでもしてくれるいい旦那さんと結婚したなぁ…」と、このときは本気で私は恵まれているんだなと調子に乗っていた。

それからあっという間に出産をして、元気な女の子が産まれた。退院後に娘と帰宅すると、部屋の汚さに絶望。「てゆうか私の入院中時間あったのに、何してたの…?」と怒ってしまうアコであった。

――ユーマさんが隣の車を擦ったとき、当時の心境をお聞かせいただけますか?
車をこすったことより、「どうして何もしないの?」という驚きのほうが大きかったです。私はすぐに相手への対応や警察のことを考えましたが、旦那はその場で立ち尽くしていて、頭が真っ白になりました。
――出産するまでは大変だったようですね。汚部屋は精神的にもダメージがあるかと思いますが、その点についてお聞かせください。
出産後は育児だけで精一杯だったので、散らかった部屋を見るたびに気持ちが沈んでいました。汚部屋自体もつらかったですが、「一緒に片付けよう」という感覚が共有できないことが、一番精神的に苦しかったです。
本作では作者が、アスペルガー症候群の夫と過ごした当時の結婚生活などについてリアルに描いている。アゴ山さんはほかにも数多くの作品を描いているので、興味がある人はこの機会にぜひ一度読んでみて!
取材協力:アゴ山(@longagoyama)
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