誰も来ないと思ってた。授業参観を言い出せなかった孫のために駆けつけた祖母【孫を置いて消えた娘11】

誰も来ないと思ってた。授業参観を言い出せなかった孫のために駆けつけた祖母【孫を置いて消えた娘11】

前回の話

夫の浮気が原因でシングルマザーとなった娘のリコさんを支えながら、慌ただしい毎日を送る雪江さん。最近は仕事が忙しいリコさんに代わって、学童へ孫のミオちゃんを迎えに行くのがすっかり日課に。課長という立場で仕事を調整しながらのサポートは決して楽ではありませんでしたが、満面の笑みで待っていてくれるミオちゃんの姿を見ると、日々の疲れも自然と和らぐのでした。それでも、ミオちゃんのお迎えにさえ行けない日が増えていることを思うと、雪江さんはリコさんのことが心配でたまりません。そしてその不安を増長させるように、リコさんの仕事は忙しくなっていきます。そんなある日のこと。雪江さんは出先の公園で、露出の多い服を着てどこかへ行くリコさんの姿を偶然目にしてしまいます。その日の夜リコさんを問い詰めると、どうやら恋人ができた模様でした。ミオさんを一番に考えるように釘を刺すも、リコさんは軽く返事をするだけ。そしてその日から、リコさんは以前にも増して雪江さんにお迎えを頼むようになり、しかも休日もミオちゃんより恋人を優先していたのでした。

母親が迎えに来なくなって1週間が経った

驚くことに、仕事が休みの日も、ミオとの時間を作らずに恋人を優先していたリコ。ご飯もろくに作らないでパンだけを置いて出かけるなんて、そんなことが許されると思っているのでしょうか。

リコがミオを迎えに来なくなってから1週間が経ちました。リコにメッセージを送っても、返ってくるのは『ごめん、しばらく放っておいて』の一言だけ。その後どんな言葉を送っても返事はありません。こんなことは初めてで、どうしたらいいのか見当もつかないわ。

リコがミオを迎えに来ない以上、私が面倒を見るしかありません。でも、いつまでもこんな生活を続けるのは、ミオにとっても良くないはずです。・・・そんなことを考えているうちにも、出勤の時間は刻々と迫ってきます。「朝食を片付けたら、私も出勤しないと」そう思ってテーブルに目をやると、ぐしゃぐしゃに丸められた紙が目に入りました。

紙を開くと、そこには授業参観と懇談会のお知らせが書かれていました。日付は、なんと今日の午後。きっとミオは私に言い出せなくて、遠慮して隠していたのでしょう。

そして午後。教室には、悲しそうにうつむくミオの姿がありました。ほかの子には両親が来ているのに、自分の家族は誰も来ない・・・そんな寂しさを抱えた表情を浮かべています。私はそっとミオの背中に近づき、彼女に声をかけました。

私に気付いたミオは、嬉しそうな表情で「ばぁば・・・!」とつぶやきました。今日は仕事もそれほど立て込んでいなかったおかげで、何とか午後休を取ることができました。ミオに寂しい思いをさせずに済んで、本当によかったです。

ついに、ミオちゃんを迎えに来ることすらしなくなったリコさん。まだ若いですし、女性として求められたい気持ちがあるのも分かりますが、それ以前にミオちゃんの母親です。自分が今誰を優先すべきなのかを自覚してほしいですね。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

配信元: ママ広場

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