【戦慄】普通のモラハラ漫画と思いきや…!ペットに嫉妬し「人間をやめていく」夫。壊れた夫婦のいびつな結末【著者に聞く】

【戦慄】普通のモラハラ漫画と思いきや…!ペットに嫉妬し「人間をやめていく」夫。壊れた夫婦のいびつな結末【著者に聞く】

『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』より
『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』より / (C)前川さなえ/KADOKAWA

前川さなえさんの著作『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』は、夫婦関係に潜む闇を突如として不気味なホラータッチで描き出す、SNSでも大きな話題となった作品。よくある「モラハラ夫への不満や復讐」を描いた作品かと思って読み進めると、後半から物語は誰も予想できない異常な領域へと到達し、読者を驚愕させます。そこで今回は、本作のあらすじと、前川さんが明かす創作の裏側についてのインタビューをお届けします。



『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』あらすじ

『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』より
『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』より

主人公のあすかは、夫・和史の激しい束縛や、我が子への異常な嫉妬、つわり中の無神経な発言などに悩まされ、ワンオペ育児の中で疲れ果てていました。そんな中、あすかが外に働きに出ようとすると、和史はそれを阻止するために、スーパーで買ってきた食用の「うずらの卵」を孵化させるよう理不尽な命令を下します。
『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』より
『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』より

あすかは和史の機嫌を損ねないために言いなりになって卵を温めますが、奇跡的にすべてが孵化。あすかが家事育児に加えて熱心にうずらの世話をするようになると、今度は自分よりうずらが優先されていることが気に入らない和史が、うずらの餌を生のまま食べたり、鳴き真似をしたりと奇怪な行動を始めて…。



作者・前川さなえさんインタビュー


──夫婦間のモラハラを描いた漫画と思って読んでいたら、終盤は次第にホラー作品のような雰囲気になっていくのに驚きました。夫・和史の表情にゾッとする場面がいくつかありますが、前川さんが一番気に入ってる表情はどれですか?

前川さなえさん:終盤、「あ、壊れた」とわかるコマがあって、もはや人間というより…な表情がうまく描けたと思っています。おどろおどろしい影のつけ方は、楳図かずお先生のホラー漫画などを読んで勉強しました。

──妻にかまってもらいたくて子どもじみた行動をしていた夫の和史が、今度は少しずつうずらの部屋に閉じこもるようになり、うずらの真似をし始める…という異常な状況が訪れますが、このときの夫・和史の気持ちと、妻・あすかの心情についてそれぞれ詳しくおしえてください。

前川さなえさん:和史があすかに愛されたくてアレコレやった結果、一度あすかに「出ていく」と言われてからは「このままじゃいけない」という焦りからの現実逃避の部分もあったと思います。そして、愛され方をよく知らない和史が「すでにあすかに愛されてる存在(=うずら)にボクもなればいい」という思考になってしまった。あすかもうずら状態の夫に対してははじめは嫌悪感しかなかったものの、だんだん支配する側が入れ替わったことに優越感を抱くようになっていきます。



取材・文=レタスクラブ編集部
配信元: レタスクラブ

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