アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんは、慣れた場所に出かけていても、もう自分がどこにいるのかわからなくなっています。それでも、自分が知っている場所だったのにわからないという認識はあるようで、いつも「私って昔から本当にひどい方向音痴なのよ」と、なんとかごまかそうとするのです。そんな状態で迎えた介護認定の日。あーちゃんはとても頑張っていて、ちゃんと答えられた質問もあったのですが、施設で過ごしている期間を聞かれると、本当は7カ月なのに「3年くらいだったかしら」と涼しい顔で答えていました……。ほかにも、記憶に関する質問にはひとつも答えられず、もう何かを記憶するというのが難しい状態なのだと、ワフウフさんは再認識していました。
物を隠す基準が謎すぎる
あーちゃんは、いまだに何を話すにしても、自宅で生活を続けているという前提で話します。先日も、姉・なーにゃんがお友だちへのプレゼントに買ったハンドクリームを見て「ずいぶんいいお値段するのねえ」とつぶやき、自分は近くのスーパーでお手ごろ価格のものを買って使っていると言いました。しかし、実際には施設に入所した際にハンドクリームを持ってきておらず、これは自宅にいたときの話なのです。そうかと思えば、介護認定のときには施設で暮らしている期間を「3年くらいかしら」と答えていて、施設での生活に慣れているのかどうかはわからないままです。

いろいろな方のブログで、介護者に対して無責任な意見を言ったり押し付けたりする親戚や身近な人の話を読むたびにイライラしていた私。わが家は、そこまで親戚付き合いがないのでラクなほうですが……。

きょうだいの連絡係をしてくれている、あーちゃんのすぐ上の兄であるCちゃんおじさんからは何かあると連絡がきます。父が唯一、連絡を取る可能性がある人でもあるので、あーちゃんが施設に入っていることは伏せています。

先日、Kちゃんおじさんの訃報絡みで連絡があったとき、あーちゃんの近況を聞かれたので、一時期、持病の糖尿病が悪化したことなどを話したところ、「年なんだから、好きなものを食べさせてやれ」と言われました……。

糖尿病患者に対して、好きなものを食べさせるなんて無責任すぎるんですけど……!? もちろん、無視して引き続きあーちゃんの健康管理には気を配りますが。

相変わらず、いろいろなものを隠しているあーちゃん。

お金や指輪を隠すなら、まだ理解はできるのですが……。

先日は、なぜか個人宛にもらったバースデーカードを隠していました。

こんなもの、誰かに盗られる心配はないと思うのですが……。

中には、隠しているうちに買ったことすら忘れてしまうものもあります。

誰も盗らないと言っても、隠すことはやめません。

そして、姉・なーにゃんがプレゼントしたハンドクリームも、もらったものというだけで大事なものと判断されたようで、しっかり隠されていました。

なーにゃんが見つけて「使ってよ!」というと、そもそもそれがハンドクリームだとわかっていませんでした……。
わが家は、父方も母方もほとんど親戚付き合いがなく、近くに住んでいるわけでもないので、介護について余計な口出しをされることもなくラクなほうだと思っています。あーちゃんの状態を知っている人は、あーちゃんのすぐ上の兄であるCちゃんおじさんしかいません。ただ、このCちゃんおじさんは、父が唯一連絡を取る可能性がある人なので、あーちゃんが施設で暮らしていることは伏せてあります。ただ、あーちゃんのきょうだいの連絡係をしてくれているため、何かあると連絡がきます。
今回は、あーちゃんの弟・Kちゃんおじさんの訃報絡みで何度か連絡がきたのですが、その際にCちゃんおじさんからあーちゃんの近況を聞かれたので、一時期糖尿病が悪化したことなどを話すと「あーちゃんも年なんだからさ、あんまり神経質にならないで好きなもの食べさせてやれよ!」と言われました。糖尿病患者に好きなものを食べさせてやれなんて、なんという無責任な発言……。もちろん、無視してあーちゃんの健康管理に気を配りますけどね!
あーちゃんは相変わらず、自分が大事だと思ったものを部屋のあちこちに隠しまくっているのですが、何を大事だと思うのかがよくわかりません。お金とか指輪ならまだしも、誰も盗るとは思えないような、宛名に個人名が書かれたカードまで……。そして、隠しているうちに買ったことさえ忘れてしまうものもあります。なーにゃんが買ってあげたハンドクリームは、買ってもらったものということで大事なものと判断したらしく、そもそもそれがハンドクリームだと認識できないまま隠していました。認知症とものを隠す行為は、切り離せないもののようです……。
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介護とひと言で言っても、やることは人それぞれです。いろいろなところで収集してきた情報を良かれと思って言ってきたり、自分の考えを押し付けてきたりする人も少なくないと思いますが、周りの意見をすべて受け入れていてはキリがありません。自分ができる範囲でやっていることが正解だと自信を持って、無理のない介護を続けてほしいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

