夫の浮気が原因でシングルマザーとなった娘のリコさんを支えながら、慌ただしい毎日を送る雪江さん。課長という立場で仕事を調整しながらのサポートは決して楽ではありませんでしたが、ミオちゃんの笑顔を見ると日々の疲れも自然と和らぐのでした。それでも、ミオちゃんのお迎えにさえ行けない日が増えていることを思うと、雪江さんはリコさんのことが心配でたまりません。そしてその不安を増長させるように、リコさんの仕事は忙しくなっていきます。そんなある日のこと。雪江さんは出先の公園で、露出の多い服を着てどこかへ行くリコさんの姿を偶然目にしてしまいます。その日の夜リコさんを問い詰めると、どうやら恋人ができた様子。ミオちゃんを一番に考えるように釘を刺すもリコさんには響かず、その日からリコさんは以前にも増して雪江さんにお迎えを頼むようになり、挙句の果てにはミオちゃんを迎えに来なくなりました。連絡を試みるもリコさんから返事はありません。仕方がないので家に行ってミオちゃんの荷物を持ち帰ろうとすると、タイミング良くリコさんと鉢合わせます。母親としての態度を責めると、リコさんは「私だって幸せになりたい」と弱音を吐いたのでした。
母親を休む時間が欲しい

「お母さんに迷惑をかけてることは分かってる・・・でも私、幸せになりたいの」と、ミオとの未来よりも、自分自身の幸せを優先したいと言い出したリコ。「あなたの幸せも、もちろん望んでるわよ」そう返すと、リコは「だったら放っておいて、私の好きにさせて」と信じられない言葉を口にしました。
リコは暗い表情でうつむくと「仕事、子育て、家事・・・私もういっぱいいっぱいなの」とつぶやきました。そして次の瞬間「今は彼と一緒にいる時間が一番大切なの!初めて女としての幸せを感じてるの」と声を荒げました。私はリコを落ち着かせるように「あなたの恋愛に反対してるわけじゃないわ」と返します。

しかし、リコは相当追い詰められているようで「ごめんなさいお母さん、ミオのことは大事・・・でも今は離れたい」と口にしました。私はその言葉を遮るように「今日授業参観だったのよ、あの子は隠していたの・・・私は母じゃないし、あの子は私の家で遠慮しながら暮らしてるの、その気持ちがわかるの?」と訴えます。

するとリコは藁にもすがるような表情で「わかるよ・・・でもお願いお母さん、2週間だけミオのことを預かってくれない?私、このままだとダメになっちゃいそうだから」と頼んできました。こんなにも弱気なリコを見るのは初めてで、母親として心配になってしまいます。シングルマザーとして仕事と子育てを両立する毎日は、それほど過酷だったのね。

私はリコをまっすぐ見つめると「わかった、2週間だけミオを預かります。ミオには出張ということにするから、あなたからちゃんと伝えなさい」と言いました。リコは少しほっとしたような表情を浮かべて「ありがとう」と小さくつぶやきました。

リコは元夫と離婚してから、シングルマザーとしてずっと頑張ってきました。だからこそ、少しだけ母親を休む時間が必要なのかもしれません。「でも、2週間だけだからね」念を押すように言うと、リコは申し訳なさそうに「お母さんごめんね、ありがとう」と言いました。
シングルマザーとして仕事と育児を両立するのは、並大抵のことではありません。元夫と離婚してから、彼女はこれまでずっと頑張ってきました。だけど、やっぱり自分自身の幸せだけではなく、ミオちゃんとの未来を一番に考えてほしいです。
※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

