
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、みじんこさんが描く『高校の先生が教えてくれた「良いデータのとり方」』をピックアップ。
みじんこさんが6月15日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、みじんこさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■データで自分を分析する方法

作者のみじんこさんが大学受験の時に先生に教わった“自分の現在地を把握”する方法について描かれている本作。
模試の結果が全てE判定で戻ってきたみじんこさんは、「ぜんぜん受かる気がしないやつ」と思っていた。しかし、先生から同じレベルの大学を希望して全てE判定というデータのとり方はダメだと指摘を受ける。
様々なレベルの大学のデータを取ることで、自分の現在地・レベルを把握することを教えてもらう。その後、社会に出てからもこのテクを使い、自分自身の現在地を確かめている。
作品を読んだ読者からは、「これはいい漫画」「誰も教えてくれんかったな…」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・みじんこさん「海外翻訳されるまでの作品をつくれたら…」

――『高校の先生が教えてくれた「良いデータのとり方」』を漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
これを描いた時は、まだマンガ制作にそもそも慣れていないころで、この作品にある通り「どんなマンガを描くと読者に響くか」「どんなマンガなら自分が楽しく描き続けられるか」が分かってない状態でした。
この漫画は、そんな中で「自分にとって役に立った考え方は、もしかしたら多くの読者さんにとっても参考になるかも」と思って描いたものの一つです。
――X(旧Twitter)の投稿には多くのいいねやコメントが寄せられましたが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
ビジネスパーソンと思われる方が、リポストしてくださってましたが、塾講師をされてる方が「子供たちにも教えたい」というようなコメントを残してくださってたのが特にうれしかったです。
自分が高校生だったのも、何十年も前の話ですが、いまだによく覚えており、日常的に意識している考え方なので、子供たちに自分の生きやすい道を探すコツとして、広がってくれたらいいなと思いました。
――マンガ制作の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
初心者がマンガを描く時にやってしまうこととして、ただ淡々と出来事だけを並べてしまい、面白さが読者に伝わらない、というのがあります。
自分自身も、一番最初に描き始めた時は、「遠くの村にピザを食べに行った。歩いて帰った」という出来事を並べるマンガばかりを描いていて、感情が描かれていないので、話がおもしろく感じられない、とよく言われていました。
読者はマンガに描かれるキャラクターの感情を同じように感じることで「おもしろい」と感じるんですね。
なので、少しずつ
・自分が感じたリアルな感情
・キャラクターの表情を豊かに描く
という2点を意識して描くようになってから、「その気持ちわかる~」と共感していただけることが増えたように思います。
自分のリアルな感情を描くというのは、そもそも自分の感情に敏感にならないといけないので、日々、大きく心が動いたできごとと、なぜそう感じたのか、を意識的にメモして、忘れないようにしています。
――日常体験をエピソードに描くうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
エッセイマンガを描く時には、まずは自分が印象的に覚えている過去の出来事とその時に感じた感情をピックアップすることから始めます。
ですが、リアルな体験をピックアップするだけでは、1つの「作品」として見た時に、ちゃんとオチがつかないことはよくあるんですね。
たとえば「誰かとケンカした。悲しかった」という体験があったとして、それをリアルに描いたところで「だから?」となってしまう。
なので、「悲しかったけど、自分の●●が変わった」とか「ケンカできてよかった」など、オチとして作品が締まるところまで描くことは意識しています。
――みじんこさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今は、Webtoonという縦マンガの企画脚本を担当させていただいていますが、作品がアニメ化・映像化されることは、今の自分の夢の一つですね。
自分は海外生活が長かったこともあり、いろんな国に行った経験があるんですが、実は、英語があまりしゃべれません。
なので、現地で誰とも話せずにひとりぼっちになってしまうことも多かったんですが、日本のマンガは、フランスでもルーマニアでも上海でも人気で、現地のマンガ好きに、「日本人だから」という理由でよく話しかけてもらえました。
マンガの話だと、なんとなくわかるので、話についていけたという意味で、日本のマンガにはずいぶん救われました。
フランス人の友人は「マンガで学ぶ日本語」みたいな本まで持っていて、とてもおもしろかったですね。
できれば、自分の外国人の友達にも紹介できるように、海外翻訳されるまでの作品をつくれたらいいなと思っています。
――最後に読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
作品を読んでくださり、本当にありがとうございます!
Xでのコメントや、連載作品につけられたレビューなどを、自分はよく読んでいるんですが、「こう描くとこういう誤解につながるのか」という気づきも大きいので、コメントの反応はなんでも嬉しいなと思っています。
Xでは世界各地のグルメ情報から、医療マンガ原作の裏話など、幅広く投稿しているので、
「まだ見ぬ新しい体験」が好きな方はぜひ、フォローしていただけると嬉しいです!

