仲里依紗「人生プランになかった子育て。でも今は、息子が見せてくれる新しい世界が最高に楽しい!」


7月22日(水)22時スタートのフジテレビ系ドラマ『Tokyo middle 30』で、自身初のフジテレビ連ドラ主演を務める仲里依紗さん。学生時代に思い描いた人生と現実のギャップに葛藤する、専業主婦の母親を演じます。実は仲さん自身も「10代のころに考えた人生プランには、結婚や出産はなかった」そう。そんな中、23歳で子どもに恵まれ、母親としての人生を歩みながらも、自分らしさを大切にしてきました。 今回はたまひよが、出演ドラマへの思いや中学生になった息子さんとの日常について、たっぷりお話を伺います。

ドラマの準備に…前髪を切りました!

ドラマ1話より。高校時代からの友人を演じるのは、のんさんと深川麻衣さん

――今作のドラマは、仲さん演じる「佐倉麻紀」を始め、学生時代からの友人3人が35歳を迎え、それぞれの葛藤や悩みに向き合う姿が描かれます。オファーを受けたときは、率直にどんなお気持ちでしたか?

仲さん 「すごく共感してもらえそうな作品だな」というのが最初の印象でした。私自身は今年で37歳になるのですが、振り返ると、35歳って人生についていろいろと立ち止まって考えた時期だったな…と改めて思ったんです。
自分は「今、悩んでいるな」ってその渦中にいる間は気づかないタイプなんですけど、あとから振り返れば、あれが悩みだったのかも…と感じるようなことはあって。目の前の課題に日々悩んでいる方も、私みたいに自分の直面するモヤモヤに気づかないまま必死に走っている方にも、この作品を通して「今後の未来が少しでも明るくなるようなお手伝い」ができたらいいなと思いました。

――自分以外のキャスティングを知ったときはいかがでしたか?

仲さん  今回、のんさんと深川(麻衣)さんとご一緒します! 2人が学生時代からの友人役と聞いて、まず最初に思ったのが「同い年に見えるかな!?」と(笑)。私、早くに母親になったからかな? 普段から実年齢より上の年齢に見られがちなんです。まわりからも「えっ、まだ30代だったの?」と言われるくらい。だから今回は、少しでも2人になじめるように頑張ろうと思って、前髪を切りました! (笑)。

早く1人になりたくて、長崎から上京したはずが…

――ドラマで演じる「麻紀」は、育児に奮闘する専業主婦としての日々と、かつて思い描いていたキャリアとの間で葛藤しています。仲さんご自身は、学生時代、どんな将来を思い描いていましたか?

仲さん 正直に言うと、私の人生プランには、「結婚」の文字も「子育て」の文字もまったくなかったんです。 実家が長崎なんですけど、私は3姉妹の長女で、小さなころから妹たちの面倒を見たり、家事を手伝ったりするのが当たり前でした。だからこそ、早く1人になりたくて、15歳のときに親元を離れて東京に来たんです。そんな感じだったから、結婚して夫がいる生活や、子どものお世話をするなんて、考えられず…。

――そんな「1人で自由に生きたい」と願っていた仲さんが、23歳で結婚し、お母さんになったんですね。

仲さん はい。だから、思い描いていた未来とは、まったく違うルートを歩んでいると思います。本来の私のプランだと、1人で気ままにいろいろな場所を旅するような人生を考えていたんですよ。海外のおっきい川に平気でダイブするような…。川に入りたい人生でした(笑)。

情報ゼロ、相談相手ゼロから始まった「23歳のワンオペ育児」

ドラマ1話より。仲さんは1人息子を育てる主婦を演じる

――仲さんは23歳で出産されたそうですが、同世代の友人はまだ学生だったり、社会人になったばかりだったりする時期ですよね。育児のスタートはいかがでしたか?

仲さん まわりに相談できる人はいなかったですね。また当時は、今みたいにInstagramやYouTubeで手軽に育児のリアル情報を手に入れられるような時代でもなかったです。
何が正解なのか、どう育てたらいいのかまったくわからない。だからこそ、もうある程度「自己流でやるしかないな」と腹をくくったんです。自分が一番生きやすい方向に、どんどん舵を切っていきました。

――頼れる情報がない中で、パートナー(俳優の中尾明慶さん)との育児方針のズレなどはありましたか?

仲さん それはありましたね! 例えば「保育園にするか・幼稚園にするかバトル」とか。
私の両親は共働きで、私自身、生後3カ月くらいから保育園に預けられて育ったんです。だから早くから預けることへの抵抗がなかった。一方で、夫は「子どもが3歳になるまでは、家でしっかり見て、それから幼稚園にいれる」家庭で育ったんですよ。だから「早く預けて大丈夫かな?」って感じをちょいちょい出してくる。育ってきた環境が違うから、考え方も違っていたんですよね。

――妊娠中から、復帰の計画は綿密に立てられていたのですか?

仲さん いえ、まったくです! 最近のお母さんたちは、妊娠中から熱心に保育園の見学に行ったり、産後のライフプランをしっかり立てたりされていますよね。本当に尊敬します。
10月に出産したんですけど、翌年の4月には保育園に入れることが決まったので、結果的に生後半年で預けることになりました。

中1の息子はのんびり屋。今朝も「ママ、水泳帽がない」と言われ大騒ぎ


――まわりの力も借りながら、自分らしく仕事を続けてきたんですね。その姿をそばで見て育った息子さん(YouTubeでの愛称はトカゲくん)も、この春、中学1年生になられたそうですね。

仲さん そうなんです。もう中1ですよ、ヤバいですよね(笑)。本当に大きくなりました。 息子は私と全然違ってものすごくのんびりしたマイペースタイプなんです。何を聞いても「なんでもいいよ〜」って感じ。だいたい朝は「ママ〜、何着ればいいの〜?」から始まります。
今日の朝も、家を出る直前になって「ママ~、水泳帽がない…」と言い出して。「昨日、一緒に用意したじゃん!」と言いながら探したんですけど結局、見つからない。パパからも「お前、何やってんだ!」と叱られて、半泣きになりながら、パパの水泳帽(大人用)を借りて学校へ行きました(苦笑)。中学生になっても、まだまだそんな感じです。

――YouTubeなどで拝見する息子さんは、本当におだやかでやさしそうな印象です。

仲さん 本当に動画のまんまです(笑)。だからこそ、たまに自分から「これがやりたい」「これが欲しい」と意志を示したときは、「おっ、珍しいな」と思って、できるかぎりやらせてあげるようにしています。

――中学1年生というと、一般的には「反抗期」を迎えて親と口をきかなくなる子も多いようですが、息子さんはいかがですか?

仲さん それが、反抗期らしい反抗期はまだ全然感じないんです。息子には、生後2カ月のころからずっとお世話になっているシッターさんがいるんですね。息子にとってはおばあちゃんみたいな存在なんですが、そのシッターさんには、たまに生意気な口をきいているみたい。あとから報告を受けて「どういうことだ!」って、私たちのツッコミが入ることはあります(笑)。

子どもはいくつになっても新しい世界を見せてくれる!

――ママとして、普段から意識されていることはありますか?

仲さん 息子に対して何かを意識しながらかかわってることはなくて、息子と一緒にただただ遊んでいたり、むしろ楽しいことを向こうから教えてもらったりしている感覚ですね。
例えば、私自身は3姉妹で育ったので、男の子の遊びやカルチャーが本当に1ミリもわからなかったんです。野球もサッカーもルールすら知らない状態。だから、息子が夫と一緒に野球を観に行ったり、朝からサッカーを観て盛り上がったりしているのを、最初は完全に他人事として見ていました。
でも最近、私もやっと少しだけ野球のルールがわかってきたんです。それが、すごく新鮮で! 「あ、もし私が男の子を産んでいなかったら、こういう世界を知らないまま死んでたかもしれないな」と。中学生になった今も、そうして新しい世界を見せてくれる。息子といると、本当に楽しいですね!

お話/仲里依紗さん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

テレ朝アナ・弘中綾香「子育てを通して感じた無力感が自分を成長させた」。仕事と育児の両立に葛藤も

仲さんが今回ドラマで演じる「麻紀」は、キャリアよりも家庭を優先する道を選び、その中で葛藤を抱えてきた人物。「息子を育てていることと仕事をしたいという気持ちは一緒ですが、それ以外はまったく自分と重ならない人物。自分を犠牲にしてしまうところは胸が痛くなりましたし、演じながら"もっと自分自身を大切にしてほしいな"と思いました」と仲さん。家庭のために自分を後まわしにする「麻紀」の姿に、共感する人も多いのではないでしょうか。「麻紀」がドラマの中でどんな変化を見せるのか、ぜひ注目してみてください。

仲里依紗


PROFILE
1989年10月18日生まれ、長崎県出身。B型。近年の主な出演作に、連続テレビ小説「おむすび」、ドラマ「不適切にもほどがある!」(ともに’24年)ほか。12/25公開の映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」、2027年1/8公開の映画「高校生家族」に出演。

『Tokyo middle 30』



フジテレビ系、7月22日(水)22時スタート。中国で爆発的ヒットを記録した『Nothing But Thirty』(『30女の思うこと〜上海女子物語〜』)を原作に日本版にオリジナルリメイク。キラキラのサクセスストーリーを思い描いて地方都市から憧れの東京にやってきた女性3人(佐倉麻紀役/仲里依紗、山地遥役/のん、永野薫子役/深川麻衣)が、恋愛、仕事、家庭など思い通りに行かない現実に直面し、時に3人で泣き、助け合い、たわいないことで笑い転げながら、“35歳”という人生の分岐点で自分らしい人生を模索していく。

●記事の内容は2026年7月の情報で、現在と異なる場合があります。

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