突然激昂するモラハラ夫・ヒドシに怯えながら暮らしていた妻のコヨリさん。ある日、大切にしていた化粧水を割られたことで限界を迎え、SNSに本音を吐き出します。すると、投稿は思いがけず大バズり。多くの声に背中を押され、ついに離婚を決意します。しかし、話し合いで夫は逆上。胸ぐらをつかんで拳を振り上げる事態に……。わずかな期待を捨てきれなかったコヨリさんでしたが、翌日、夫が義母を呼んで丸め込もうとしてきたことに心底呆れ、「くず男め。徹底的にやってやる」と反撃を決意するのでした。
コヨリさんが反撃の舞台に選んだのは、親族が集まる義実家の恒例行事“母の日”でした。義母から手料理を求められたコヨリさんは、あえて空のお重を差し出します。すると、「母の味をお持ちしました」とコヨリさんのお母さんがたくさんの料理を持って登場しました。
外面全開の夫は「コヨリちゃんのご両親も一緒に!」と、コヨリさんのお母さんとお父さんを自宅へ招き入れます。義母は不満そうでしたが、場の空気を受け入れざるを得なくなりました。 しかし、コヨリさんのお母さんの料理が親族から大絶賛され、自分に注目が集まらないことに一層苛立ちを募らせます。
そこで、コヨリさんがヒドシにカウンセリングを提案した話を持ち出しました。ヒドシは「今は解決済み」と軽く言い換えますが、コヨリさんは震えながら「激昂して他害するのをやめてほしい」とはっきり告げます。ヒドシは慌てて話を遮り、「夫婦の話だから」と取り繕いますが、その空気に息子のコタちゃんが泣き出してしまい……。
子どもは正直













泣き出したコタちゃんを見て、コヨリさんのお母さんはヒドシに「泣き止ませてあげたらどうですか」と声をかけます。これまで家事や育児をしてきたと親族の前でアピールしていたヒドシに対し、「あやすなんて簡単ですよね」と、静かに逃げ道をふさぐのでした。
ヒドシは内心苛立ちながらも、親族の前では取り繕うしかありません。義母も「コタちゃんパパのこと大好きなんでちゅもんね」と必死に盛り上げますが、ヒドシが手を伸ばした瞬間、コタちゃんはさらに激しく泣き叫びます。
あまりの泣き方に、親族たちはシーンと静まり返ります。ヒドシが語ってきた“育児をしている良い父親”という姿と、目の前のコタちゃんの反応。その食い違いが、言葉以上にはっきりと場に伝わってしまうのでした。
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大人は言葉で取り繕うことができますが、子どもの反応はとても正直です。「よく面倒を見ている」「良い父親をしている」と周囲に説明していても、子どもが安心しているかどうかは、ふとした表情や泣き方に表れることがあります。
もちろん、子どもが泣いたからといって、すぐに何かを決めつけることはできません。ただ、大人の言葉と子どもの反応があまりにも食い違っているときは、「なぜこんなに怖がっているのだろう」と立ち止まることも大切なのかもしれませんね。
子どもの行動の背景に、怒鳴る、威圧する、物に当たるなど、家族が怖さを感じるような言動がある場合は、家庭内の問題として片づけず、DVとして相談できるケースもあります。「これくらいで相談していいのかな」と迷う段階でも、DV相談窓口や信頼できる人に話してみることが、自分と子どもの安全を守る一歩になるかもしれません。
※DVの相談窓口
【DV相談プラス】
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著者:マンガ家・イラストレーター ますまゆ

